コンクリートガラの処分方法と費用!個人でのブロックの捨て方も解説
2025.06.06
目次
コンクリートガラは産業廃棄物として処分する
「コンクリートガラ」とは、建設現場や家屋の解体などで破砕されたコンクリートの破片(がれき)のことです。業界内では、「コンガラ」と略称で呼ばれていることもあります。
ほかには、コンクリートくず・ガラ混じり残土などもあり、発生過程や状態が異なり扱いも違います。
コンクリートくずとの違い
コンクリートくずは、コンクリートガラと異なり、発生する過程と扱いが異なります。
「コンクリート製品を製造・加工する過程で発生した破片や塊・くず」の事をコンクリートくずと呼びます。
また、排出方法によっても以下のように分類されます。
- コンクリートガラ:建築現場での解体作業・工事時
- コンクリートくず:建築現場以外で排出されたもの
ほかには、「ガラ混じり残土」というものもあります。
ガラ混じり残土とは、「産業廃棄物のがれき類に残土が混じりあったもの」のことです。
残土は、建築現場などで排出した土の事を指し、石や紙類、金属などが含まれているため、産業廃棄物とされています。
処分には、分別する必要がありますが、困難な場合は、ガラ混じり残土として処理可能です。
ただし、処理にかかる費用が高くなる事もあるので注意しましょう。
コンクリートガラは産業廃棄物として扱う
ゴミには、大きく分けて次の2つがあります。
廃棄物の種類 | 詳細 |
---|---|
産業廃棄物 | 個人商店やオフィスなど事業で出るゴミのうち、法律で定められた20種類 |
一般廃棄物 | 産業廃棄物以外のゴミ 家庭から出るゴミは家庭系一般廃棄物と呼ばれ、自治体で処理を行う 家庭から出たゴミでも自治体で処分できない処理困難物は産業廃棄物となることもある |
産業廃棄物は適切に処理するよう法律で義務づけられており、「収集・運搬」、「中間処理」、「最終処分」と処分の流れが決まっています。
コンクリートガラは産業廃棄物扱いとなるため、自治体での処分はできません。
行政が定める廃棄物処理法により、コンクリートガラは「工作物の新築、改築または除去に伴って生じたコンクリートの破片その他これに類する不要物」に分類されています。
また、家庭でのDIYで発生したコンクリートガラも(がれき類)とみなされ、自治体のゴミには出せないので注意してください。
その他の産業廃棄物については以下に掲載されています。
コンクリートは処分よりもリサイクルされることが多い
コンクリートガラは産業廃棄物として扱われていますが、単純に処分するよりもリサイクルされることが多いです。
コンクリートガラの処分は、中間処理業者などが介在することでリサイクルが行われ、以下のように生まれ変わります。
◆再生砕石・再生路盤材として用いられる
コンクリートガラを破砕後「再生砕石」にリサイクルし、「再生路盤材」として用いられます。
道路や駐車場の敷地に使用されたり、舗装の基礎などに使われる素材となります。
◆再生骨材として使用される
コンクリートガラをリサイクルした再生骨材は、コンクリートの製造に使用されるセメントの発熱や収縮を抑制する素材として使われます。
処分・処理するためには、収集運搬する以下の業者が必要となります。
自治体処理場への個人での直接持ち込みは不可
コンクリートガラは産業廃棄物となるため、一般の人は自治体のゴミ処理施設へ持ち込めません。
持ち込めるのは、産業廃棄物処理業者などの専門業者や企業のみです。
例えば東京都では、産業廃棄物を都の埋め立て処分場へ搬入できる人を以下のように定めています。
(1)産業廃棄物を排出する事業場を都内に有する者であって、中小企業基本法第2条第1項に定める者及び個人事業者の方(業種は日本標準産業分類(総務省発行)に基づく)
(2)上記に規定する者から中間処理の委託を受け、かつ、都内に中間処理施設を有する産業廃棄物処分業者
引用元:東京都環境局
コンクリートガラの処分費用目安
つづいて紹介するのは、コンクリートガラの処理・処分費用の目安です。
ただし、利用する業者ごとに処分費用が異なるので、あくまでも目安として参考にしてください。
業者によっては集荷物の料金単位が円/トンまたは、円/㎥など異なる場合があります。
また、収集運搬などの作業が必要な場合は、別途費用が発生することがあります。
利用の予定がある場合は、見積りを通して検討するのがベストです。
コンクリートガラの処理費用目安
品目 | 処分費用目安 円/㎥ |
---|---|
コンクリートガラ(無筋) | 5,000円~ |
コンクリートガラ(有筋) | 7,000円~ |
袋入りガラ | 6,000円~ |
大ガラ | 10,000円~ |
特大ガラ(特殊ガラ) | 15,000円~ |
残土混じりガラ | 12,000円~ |
コンクリートガラの処分方法
コンクリートガラの処分方法には、以下の2つの方法があります。
- コンクリートガラの受け入れ可能な中間処理場に持ち込む
- 産業廃棄物収集運搬許可業者に回収を依頼する
これらの方法について詳しく解説します。
コンクリートガラの受け入れ可能な中間処理場に持ち込む
民間の中間処理場に持ち込む方法です。
中間処理場とは、産業廃棄物を分別したり粉砕したりする場所です。主に建築業者や産業廃棄物処理業者等が利用する場所ですが、一般の人でも持ち込み可能なところもあります。
なお、コンクリートガラは産業廃棄物のため、持ち込みの際は産業廃棄物管理票(マニフェスト)が必要です。
産業廃棄物収集運搬許可業者に回収を依頼する
産業廃棄物に類するものは、産業廃棄物収集運搬許可を有する業者に回収してもらわなければなりません。
産業廃棄物収集運搬許可業者とは、「排出事業者から委託され、収集・運搬・処分を生業とする行政から許可を得た業者のこと」です。
行政から許可を得た「不用品回収業者」「廃品回収業者」などが当てはまるでしょう。
ただし、許可を得ていない業者も中には存在するので、そういった業者は違法営業となります。
利用すれば、金銭トラブルだけでなく間接的な不法投棄に加担することになり、罰せられる可能性があるため十分に注意しましょう。
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コンクリートガラを業者に持ち込む際の注意点
つづいて、コンクリートガラ処分で業者に持ち込む場合の注意点について解説します。
処理施設へ持ち込む場合、以下のルールを守る必要があります。
◆収集・運搬基準の遵守
運搬作業中にコンクリートガラが飛散・流出しないようにするほか、まわりに騒音や振動を起こさない処置が必要です。
◆車両表示
コンクリートガラの運搬車両には、産業廃棄物の収集・運搬の旨の表示、わかりやすい位置に排出事業者名の表示が義務付けられています。
表示には「文字の大きさ・色・表示位置」などのルールがあり、条件に満たない場合、表示義務違反と見做される可能性があるので注意してください。
◆書面の携帯
運搬時は、以下を記した書類の携帯が必要です。
- 排出事業者の氏名または名称および住所
- 運搬する産廃物の種類、数量
- 運搬する産廃物を積載した日付
- 積載した事業場の名称、所在地、連絡先
- 運搬先の事業場の名称、所在地、連絡先
以上を遵守しなかった場合は、法律違反となり行政命令を受ける対象となってしまいます。
コンクリートガラを処理場に持ち込む際は、ルールをきちんと守って処分することが大事です。
家庭で排出したコンクリートブロックの処分方法
最後は、家庭で排出したコンクリートブロックの処分方法を紹介します。
家庭で使用されたコンクリートブロックも産業廃棄物の扱いとなるため、自治体のゴミでは排出できません。
また、DIYなどで粉砕、故意に破砕した場合はコンクリートブロックから「コンクリートガラ」に変わるだけなので、いずれの状態も自治体では回収できないので注意してください。
コンクリートブロックの処分方法は以下の通りです。
自分の庭でリユースする
コンクリートブロックを庭で再利用する方法です。具体的には次のような活用方法があります。
- ブロックを並べて花壇にする
- ウッドデッキの材料にする
- 細かく砕き、砂利として使う
コンクリートブロックがそのままの状態で残っている場合は、花壇として再利用できます。ブロックをモルタルで塗装すれば、レンガ風やナチュラルな雰囲気の花壇ができます。
またコンクリートブロックとカフェ板を使えば、簡易的なウッドデッキの制作が可能です。
壊れたブロックをさらに細かく粉砕すれば、庭の砂利として使えます。
なお、コンクリートブロックの耐熱温度はあまり高くないため、ピザ窯やバーベキューコンロに再利用するのはやめましょう。
コンクリートブロックを庭で再利用する方法は処分費用がかからないのがメリットですが、リユースするのに手間がかかるのがデメリットです。
自分でコンクリートブロックを中間処理場に持ち込む
自分でコンクリートブロックを、産業廃棄物の中間処理場に持ち込む方法もあります。
ただ持ち込んでも受け入れてくれない場合があるので、以下のような確認が必要です。
- コンクリートブロックに対応している処理場か
- 家庭のコンクリートブロックに対応しているのか
- 少量のコンクリートブロックを回収できるか など
利用する予定の処理施設へ問い合わせて確認しておくのがベストです。
できなかった場合は、不用品回収業者などの別の方法を検討しましょう。
不用品回収業者に依頼する
コンクリートブロックを処分するなら、不用品回収業者に依頼するのが面倒が少なく快適です。
コンクリートブロックを1〜2個ほど捨てるには、少々大げさかもしれません。
しかし、不用品回収業者の最大の利点は、他の捨てたい不用品も一括で処分できるサービス「パックプラン」があることです。
パックプランとは「不用品量に合わせた最適なトラックにより不用品を積み込めるサービス」のことです。
また、申し込みが電話やメールで簡単におこなえ、日時指定をすれば時間の融通も効き好みのタイミングで利用することができます。
依頼すれば、不用品の分別や重たいコンクリートブロックの運び出し作業など、全てを任せることが可能です。
手間や負担もかからないので、ラクに処分できます。
費用は、作業に伴う諸経費などを加味するとやや高い傾向にありますが「早く・簡単・ラク」にコンクリートブロック・不用品のまとめて捨てるなら最適解です。
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コンクリートブロックを粉砕する方法
コンクリートブロックを粉砕する方法は以下のとおりです。
- ノミとハンマーで粉砕する
- 電動ハンマーで粉砕する
これら2つの方法を解説します。
ノミとハンマーで粉砕する
少量のコンクリートブロックであれば、手作業で粉砕できます。準備する物は以下のとおりです。
- 石頭ハンマー
- ノミやタガネ
- ゴーグル
- マスク
- 軍手
コンクリートブロックを粉砕する時は、利き手でハンマーを持ち、反対の手でノミやタガネを持ちます。
釘を打つようにハンマーでノミを打ちつけると、コンクリートブロックが割れます。
作業中は細かい粉塵が舞うため、ゴーグルやマスクは必ず装着しましょう。
電動ハンマーで粉砕する
ブロック塀などを壊す際は、電動ハンマーが便利です。準備する物は以下のとおりです。
- 電動ハンマー
- 防振手袋
- 安全靴
- ゴーグルやマスク
崩したい部分に電動ハンマーを当てれば、コンクリートを簡単に削ることができます。
電動ハンマーの価格はメーカーによって異なりますが、1万円から5万円程度と高額です。使う頻度が少ない場合はカインズやコメリなどのホームセンターでレンタルしても良いでしょう。
なお、ブロック塀を壊す際は隣家に破片や粉塵が飛ばないよう、ブルーシートや板を使用すると良いでしょう。
関東近郊|コンクリートガラ・ブロックの持ち込み可能な中間処理場
ここでは、関東近郊でコンクリートガラやコンクリートブロックを持ち込める中間処理場を紹介します。
なお、持ち込みの際にはマニフェスト(産業廃棄物管理票)が必要です。
東京:八栄興業 田無工場
東京都西東京市にある工場で、一般家庭からの持ち込みも可能です。住所や料金等は表のとおりです。
住所 | 東京都西東京市芝久保町5-4-9 |
---|---|
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 日曜日、祝日、第3土曜日 |
処分料金 | コンクリートくず(コンクリートブロック、ブロックくず等):1㎥あたり1万3,200円 ※異物混入は割増料金となる |
神奈川:青木商店 中堂中間処理工場
神奈川県平塚市にある処理工場です。コンクリートブロックの持ち込みも受け付けていますが、平塚市や大磯町以外に住んでいる人は、事前に電話で相談すると良いでしょう。
住所や料金等は表のとおりです。
住所 | 神奈川県平塚市中堂15番12号 |
---|---|
営業時間 | 8:00~17:00(昼休憩12:00~13:00) |
定休日 | 日曜、祝日、第二土曜、お盆、年末年始 |
処分料金 | コンクリブロック、レンガ、瓦、がれき: 20kg以下 一式5,500円 30kg以上 1kgにつき220円 |
埼玉:G-LINE株式会社 杉戸リサイクルセンター
埼玉県杉戸町にある工場です。コンクリートガラを持ち込む際は、電話やLINEでの事前予約が必要です。住所や料金等は表のとおりとなります。
住所 | 埼玉県北葛飾郡杉戸町大字本郷520-1 |
---|---|
営業時間 | 8:00~17:00 年中無休 |
持ち物 | 名刺、印鑑、現金、マニフェスト |
処分料金 | コンクリートがら(リサイクル可能なもの):1㎥あたり6,600円 |
千葉:千葉製鋼株式会社 本社工場
千葉県船橋市にある金属やコンクリート廃材のリサイクル処理施設です。コンクリートガラの個人での持ち込みは、事前に問い合わせると良いでしょう。
住所 | 千葉県船橋市大神保町1343-2 |
---|---|
処分料金 | 要見積 |
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コンクリート処分でよくある質問
-
Q 自宅で使ったコンクリートブロックは家庭ゴミで出せますか?
A.自宅や家庭で使用されたコンクリートブロックは、自治体の家庭ゴミには出せません。排出場所で扱われているのではなく、コンクリートブロックそのものが「産業廃棄物」となります。処分方法として以下の方法があります。・不用品回収業者に回収してもらう・直接、処理施設へ持ち込むいずれも一長一短なので、自分に合った捨てやすい方法を選んでください。 -
Q コンクリートブロックを粉々にしたら家庭ゴミで捨てられますか?
A.細かく砕いても自治体の家庭ゴミでは捨てることはできません。砕いてもコンクリートブロックから「コンクリートガラ」になるだけです。この状態も「産業廃棄物」なので不用品回収業者などに依頼して回収してもらうのがベストです。注意点として、公園や他人の敷地に撒いたり埋めたりするのはNGです。環境汚染や温暖化を助長し、不法投棄として処罰の対象になります。 -
Q コンクリートガラとコンクリートくずの違いは何ですか?
A.コンクリートガラは、建築現場などで作業中に砕いたコンクリートの破片(がれき)のことです。このがれきは、災害などで崩れた外壁のがれきとは異なるので注意です。コンクリートくずとは、コンクリートブロックなどの製造中に発生したカスや塊の事を指し、いずれも「産業廃棄物」の扱いです。処分する場合は、産業廃棄物収集運搬許可を得た業者に依頼して回収してもらいましょう。 -
Q コンクリートガラは自治体の処理場へ持ち込み処分できますか?
A.コンクリートブロックやコンクリートガラは産業廃棄物のため、自治体の処理場には持ち込めません。
コンクリートを持ち込みたい場合は、民間の中間処理場へ行きます。その際、マニフェストや現金等が必要です。 -
Q コンクリートガラを民間の処理場に持ち込んだ場合の処分費用はどのくらいですか?
A.持ち込む処理場によって異なりますが、1㎥あたり5,000円~が相場です。