2021年08月14日
今回は、ゴミ屋敷に住むことで受ける可能性がある健康被害の種類と対処法について詳しくご紹介します。
ゴミ屋敷を放置すると、そこに住む人はさまざまな健康被害を受ける恐れがあります。
中には生命に関わるような病気になるケースもあるので、ゴミ屋敷はすぐにでも片付けたいところです。
健康リスクや対処法について紹介しているので、部屋がゴミ屋敷状態で体調に変化が起きたという方はこちらの記事をご覧ください。
記事の目次
ゴミ屋敷に住むと健康被害を受けるのは、次のような要因があるためです。
ゴミ屋敷の定義はありませんが、大きなゴミから小さなゴミまで部屋中に散乱しています。そのような部屋はホコリや粉塵が大量に溜まっているでしょう。
歩く度に巻き上げられたホコリや粉塵を吸い込むことで、健康被害を受ける場合があるのです。
細かい粉塵は目に見えないので、健康被害を受けるリスクを十分に認識できない方が多いのではないでしょうか。
ゴミ屋敷は単なるホコリっぽいのではなく、何度か呼吸するだけでむせてしまうような場合もあります。
ゴミ屋敷状態の部屋に住んでいると気分が落ち込んでしまいます。
嫌なことがあったわけではないのに、部屋にいるだけで気分が落ち込んでしまう場合があります。
仕事が終わって疲れて早く家に帰りたいと思っても、ゴミ屋敷状態ではリラックスできません。
自分のセーフティゾーンが存在しないことで心がやすらぐ時間がなくなり、気分が落ち込むようになるのです。
ゴミ屋敷は足の踏み場がないほどに散らかっているだけではなく、鋭利なゴミやガラスの破片などが落ちている場合があります。
そのため、どれだけ足下に注意して歩いていても、ケガをするリスクが高いのです。
小さなゴミを片付けるのは、大きなゴミを片付けるよりも大変なため、つい放置しがちな方は多いのではないでしょうか。
大きなゴミを片付けて部屋がスッキリしても、小さくてケガの原因となるゴミを片付けるまでは安心できません。
ゴミ屋敷に住むと、次のような健康被害を受ける恐れがあります。
感染症は、細菌やウイルス、カビなどが喉や鼻の粘膜に感染することで発症します。
ゴミ屋敷は非常に不衛生なため、空気中に多量の細菌やウイルス、カビなどが漂っています。
また、周りのものに触れた手を口につけた場合も、感染リスクが高まります。免疫に問題を抱える人が感染症を発症すると、重篤化するケースもあります。
咳や鼻水、喉の痛みなど、感染症の症状には共通点があるため、重大な感染症にかかっても単なる風邪と思って放置しがちです。
何度も感染症を繰り返している場合は、ゴミ屋敷であることが原因かもしれません。
ぜんそくとは、呼吸をするときの空気の通り道である気道が何らかの原因で敏感になり、細くなることです。
気道が狭くなると呼吸がしづらくなりますが、ぜんそくがひどい人は瞬く間に呼吸困難に陥ります。
ぜんそくの原因はさまざまですが、アレルギーや感染症などで気道に炎症が起きることが挙げられます。
ゴミ屋敷に住んでいると、空気中の粉塵やホコリに含まれるダニの死骸やフン、微生物などを吸い込むことで、アレルギーや感染症を引き起こし、ぜんそくが起きるリスクがあります。
部屋に散らばっている小さなゴミを踏むことでケガをする恐れがあります。
足の裏をケガした場合、ケガをしたところに不衛生な床が触れることで傷口から細菌やウイルスが入り込むリスクもあるでしょう。
精神的な落ち込みが強くなると、うつになる恐れがあります。うつは、精神的なストレスを継続的に受けることでリスクが高まるとされています。
そのため、元々うつになりやすい性格の人がゴミ屋敷に住むと、うつになるリスクが大きく高まります。
うつの状態でゴミ屋敷に住み続けると、ますます精神的な落ち込みが激しくなるでしょう。負の連鎖に陥る前に、ゴミ屋敷を解消することが大切です。
ゴミの種類にもよりますが、ゴミには虫が寄ってきます。生ゴミを放置すると、ハエが卵を産んで大量にわく恐れもあります。
また、ホコリや粉塵にはダニが潜んでおり、何度も刺される可能性もあるでしょう。
このように、ゴミ屋敷では虫刺されに悩まされがちです。また、虫を食べる蜘蛛のような虫も寄ってくる場合もあります。
微生物が大量に浮遊しているゴミ屋敷では、食中毒のリスクが高まります。
周りのものに触れた手でパンをつかんで食べたりお菓子を食べたりすると、常に食中毒のリスクにさらされることになります。
食中毒は単なる腹痛や下痢で治まるとは限りません。中には命を落とす方もいるため、あまく見ることはできない病気です。
ゴミ屋敷が原因で健康被害を受けたときは次のように対処しましょう。
今起きている症状を改善させるために、医療機関を受診しましょう。
薬局やドラッグストアなどで市販薬を購入して自己判断で試す方もいますが、効果が現れるとは限りません。
医療機関でしか入手できない処方薬は、市販薬よりも効果が優れており、病気の治療に使用されています。
また、予想していた病気ではないために、市販薬が効かないケースもあります。
そのため、健康被害を受けた際は、まず医療機関を受診することが大切です。
医療機関で病気の治療を受けても、ゴミ屋敷を片付けるまでは再発を繰り返す恐れがあります。
そのため、体調を見ながらゴミ屋敷をできるだけ早く片付けることが大切です。
ゴミ屋敷を片付けたくても、片付ける気力と体力がない方もいるでしょう。そのような場合は、次のように対処しましょう。
ゴミ屋敷を自分1人で片付けることはほぼ不可能です。
そもそも、日頃の掃除ができていない結果、ゴミ屋敷になったのに、いきなりゴミ屋敷を片付けられるようにはならないでしょう。
まずは、親族や友人にゴミ屋敷の片付けを手伝ってもらえないか尋ねてみてください。
周りの人と協力することで、ゴミ屋敷の掃除に対するモチベーションが高まるでしょう。
手伝ってもらった友人には、食事をおごる、謝礼を渡すなどすることがマナーです。
友人や親族にゴミ屋敷の片付けを手伝ってもらっても、スッキリきれいにならない場合があります。
細かいゴミを置きっぱなしにしたり、大型のゴミの処分ができずに放置したりすると、またすぐにゴミ屋敷になってしまうでしょう。
やはり、プロの業者にゴミ屋敷の片付けを依頼するのがおすすめです。
スピーディーに駆けつけてくれる上に、テキパキとゴミを運び出してくれるので、通常1日で作業が完了します。
また、ハウスクリーニングも一緒に頼める業者を選ぶことで、ホコリや粉塵などもきれいに掃除してくれます。
ゴミ屋敷に住み続けると、いずれ大きな健康被害を受けるでしょう。
実際に健康被害を受けてからでは遅いので、今日や明日にでもゴミ屋敷を片付けることが大切です。
ゴミ屋敷の片付けや掃除を得意とするプロの業者に依頼することで、精神的な負担を抑えてキレイな部屋を取り戻すことができます。
今回、ご紹介した対処法や健康被害の原因などを踏まえ、ゴミ屋敷の解消に向けて早めに行動を始めましょう。
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