家電リサイクル法の対象製品4品目|処分方法・費用・対象外製品も解説
家電リサイクル法対象品目をご紹介します。
家電リサイクル法対象品目は一般的には4種類です。しかし対象外となる製品もあるので注意が必要です。また、家電リサイクル法対象品目、対象外品目それぞれの処分方法や費用も紹介。
この記事を読めば、家電リサイクル法対象品目に該当するのかがわかり、スムーズな処分が可能です。ぜひ参考にしてください。
目次
家電リサイクル法対象製品は4種類
一般的に家電リサイクル法対象は以下の4品目(または6品目)です。
ただし、エアコンやテレビと名がつくものでも対象外製品もあります。品目ごとに対象品目、対象外品目、処分方法、費用を確認して正しく処分してください。
家電リサイクル法対象:エアコン
家電リサイクル法対象品目1つ目は「エアコン」です。
一般家庭で使われているエアコンは「ルームエアコン」と言い、家電リサイクル法対象品目です。オフィスで使う天井埋め込み式のエアコンは事業用エアコンであるため、家電リサイクル法対象外となります。
エアコンの対象製品
- 壁掛形セパレートエアコン
- 壁掛型ガスヒーターエアコン
- 壁掛型ハイブリッドエアコン
(石油・ガス・デンキ併用エアコン等) - マルチエアコン
(室内機は壁掛け形と床置き形のみ対象) - 床置き形セパレートエアコン
- 床置き形ハイブリッドエアコン
(石油・ガス・電気併用エアコン等) - ウィンド形エアコン
家電リサイクル法対象のエアコン処分方法や費用を詳しく知りたい方はこちら!
エアコンの対象外製品
- 天井埋め込みカセット型エアコン
- 壁埋込み型エアコン
(天袋形・地袋形を含む) - 天吊り形セパレートエアコン
- 冷風機・冷風扇
- スポットエアコン
- ウィンドファン
- 除湿機
- パッケージエアコン
家電リサイクル法対象外の業務用エアコン処分方法を知りたい方はこちら!
エアコン処分時の注意点
エアコンの取り外しを業者に依頼すると4,000円〜6,000円程費用が必要です。そのため、自分で取り外しにチャレンジする方もいるでしょう。エアコンを自分で取り外す場合は次の点に注意しましょう。
- 部屋の汚れ対策に養生をしておく
- 感電の可能性があるため、電源コードは切断する前に抜いておく
- 屋外に水を流せなくなるため、ドレンホースは室内機側で切断してはいけない
- 冷媒ガスを循環させるための銅管は、冷媒ガスを回収した後に切断する
以上が注意点ですが、エアコンの取り外しを自分でおこなうのはおすすめできません。なぜなら、フロンガスを使用しているため「フロン漏れ」「室外機コンプレッサの破裂」などの危険性があるからです。
また、室外機は重いもので50kg以上あり、運搬も苦労するので業者への依頼が安全といえます。
エアコンの取り外しと処分にワンストップで対応できる方法を知りたい方はこちら!
エアコンの処分方法・費用相場
下記の費用相場はエアコンのリサイクル料金「990円」を含んだ金額です。
処分方法 | 特徴 | 処分費用相場 |
---|---|---|
買い換え(訪問回収) | 取り外し、取り付けを同時にできる | 1,540円〜14,300円 |
購入店(訪問回収) | 購入者からの依頼は応じなければいけない | 5,390円〜14,300円 |
自治体の指定業者 | 自治体指定のため安心 | リサイクル料金990円+収集運搬料金 (要問合せ) |
家電リサイクル受付センター | 別業者に取り外しを依頼しなければいけない | 4,147円 |
指定引取所 | 運搬が必要 | リサイクル料金990円 |
不用品回収業者 (リサイクル料無し) |
取り外しは対応業者のみ 手間が少なく見積もり・キャンセル無料の業者が多い |
3,000円〜15,000円 |
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家電リサイクル法対象:テレビ(液晶・ブラウン管など)
家電リサイクル法対象品目2つ目は「テレビ」です。
これまで家電リサイクル法対象外だった「有機ELテレビ」は、2024年4月1日より家電リサイクル法対象となっているため注意しましょう。
テレビ対象製品
- 液晶テレビ・プラズマ
(HDD・DVD内蔵も含む) - チューナー分離型テレビ
- 有機ELテレビ
- ブラウン管テレビ
- ブラウン管VTR内蔵テレビ
- ラジカセ一体型テレビ
- ブラウン管式テレビ
(ポータブルタイプ・電源として一次電池または蓄電池を使用するもの)
液晶テレビ、ブラウン管テレビの処分方法を詳しく知りたい方はこちら!
テレビ対象外製品
- プロジェクションテレビ
- 車載用液晶テレビ
- 携帯液晶テレビ
- 液晶モニター・有機ELモニター
- ブラウン管式モニター
(テレビチューナー付きも含む) - ワイヤレスリモコン(電池を除く)
- 着脱式付属専用スピーカー
- 商品の付属品(コード・スタンド等)
- テレビ台
- 外付けのコインボックス
- 病院・旅館等で使用のコインボックス内蔵型テレビ
パソコンモニターについては、家電リサイクル法対象品目ではありませんが「資源有効利用促進法(PCリサイクル法)」の対象品目です。
パソコンモニターの処分方法を確認したい方はこちら!
テレビ処分時の注意点
テレビのサイズやメーカーによりリサイクル料金が異なるため、「サイズ」「メーカー」を把握しておきましょう。サイズの区分は以下の2種類です。
- 15型以下は小型
- 16型以上は大型
テレビ前面の型番、または裏面の定格表示に記載してあります。不明な場合はテレビの対角線上を計測し以下のように判別してください。
- 38cm未満は小型
- 38cm以上は大型
処分方法・処分費用
下記の料金は、リサイクル料金「1,870円〜3,700円」を含んだ料金です。
処分方法 | 特徴 | 処分費用相場 |
---|---|---|
不用品回収業者 (リサイクル料無し) |
自宅から搬出してくれる 見積もり・キャンセル無料の業者が多い |
0円〜5,000円 |
買い換え(訪問回収) | 新しいテレビと入れ替えで処分 | 1,870円〜10,670円 |
購入店(訪問回収) | 自宅から搬出してくれるが費用が高い | 6,270円〜10,670円 |
家電リサイクル受付センター | 自宅前まで運搬が必要 | 4,500円〜5,600円 |
指定引取所 | 引き取り所まで運搬が必要 | 1,870円〜3,352円 |
リユース・リサイクル業者 | 自宅から郵送するため梱包が必要 | 2,400円〜2,900円 |
家電リサイクル法対象:冷蔵庫・冷凍庫
家電リサイクル法対象品目3つ目は「冷蔵庫・冷凍庫」です。
基本的に家庭で使っている冷凍冷蔵庫は、家電リサイクル法対象品目です。
また、業務用冷蔵庫、業務用冷凍庫については、家庭で使っていたものであっても、家電リサイクル法対象外で、産業廃棄物扱いとなります。
冷蔵庫・冷凍庫の対象製品
- 冷蔵庫
- 冷凍冷蔵庫
- 保冷庫・冷温庫
(電気を使用するものに限る、ガス等の併用含む) - ワインセラー
- 冷凍庫
(チェスト・アップライト・引き出し形 ) - ペルチェ素子方式冷蔵庫(電子冷蔵庫)
- ポータブル冷蔵庫
(車載式・バッテリー式含む)
冷蔵庫の処分方法を詳しく知りたい方はこちら!
冷蔵庫・冷凍庫の対象外製品
- おしぼりクーラー
- 保冷米びつ
- ショーケース(店舗用)
- 冷凍ストッカー(店舗用)
- ホテル用システム冷蔵庫(課金式)
- 冷水機
- 製氷機
- 化粧品専用の保冷庫
- カセットボンベ
業務用冷蔵庫の処分方法を確認したい方はこちら!
冷蔵庫・冷凍庫処分時の注意点
冷蔵庫を処分する際の注意点は、運搬の前に「霜取り」と「水抜き」をおこなうことです。霜が溶ける時間や掃除の時間を考慮し、2日前には電源を切っておいた方が良いでしょう。
霜取りは電源を落とせば自然に凍されます。水抜きは、蒸発皿に溜まった水分を捨てれば完了です。
冷蔵庫・冷凍庫の処分方法
冷蔵庫のリサイクル料金をみていきましょう。
- 170L以下:3,572円〜5,524円
- 171L以上:4,644円〜5,092円
次に処分方法と費用です。費用にはリサイクル料金も含まれています。
処分方法 | 特徴 | 処分費用相場 |
---|---|---|
指定引取所 | 運搬が必要 | リサイクル料金のみ |
買い替え(訪問回収) | 設置と回収が同時 | 6,800円〜7,800円 |
不用品回収業者 (リサイクル料金無し) |
搬出までが早い 見積もり・キャンセル無料が多い |
6,000円〜15,000円 |
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家電リサイクル法対象:洗濯機・衣類乾燥機
家電リサイクル法対象品目4つ目は「洗濯機・衣類乾燥機」です。
洗濯機や衣類乾燥機は、家庭用であれば電気式、ガス式にかかわらず家電リサイクル法対象です。
業務用の洗濯機、乾燥機は、産業廃棄物に該当し、家電リサイクル法対象外となるため注意しましょう。
洗濯機・衣類乾燥機の対象製品
- 洗濯乾燥機
- 全自動洗濯機
- 2槽式洗濯機
- 小型洗濯機
(排水機能付き) - 衣類乾燥機
・電機衣類乾燥機(ドラム式)
・ガス衣類乾燥機
洗濯機の処分方法を確認したい方はこちら!
洗濯機・衣類乾燥機の対象外製品
- 衣類乾燥機能付き布団乾燥機
- 衣類乾燥機能付きハンガー掛け
- 電動のバケツ
(半睡機能がないもの) - 衣類乾燥機能付き換気扇
- 衣類乾燥機能付き除湿機
- 衣類乾燥機能付きハンガー
- 脱水機
- 衣類乾燥機置台
- コインランドリー等で使用のコインボックス内蔵型洗濯機・衣類乾燥機
- 外付けのコインボックス
- カセットボンベ
洗濯機・衣類乾燥機処分時の注意点
洗濯機を処分する際の注意点は以下の2つです。
- 運搬する前に水抜きをおこなう
✓水が漏れて部屋や車が汚れる、運搬時にバランスが悪くぶつける危険性がある - 運搬に注意が必要
✓ドラム式は平均80kg前後、縦型洗濯機は平均35kg前後あるため人手が必要
✓ドラム式は揺れに弱いため売却予定なら固定金具を使用する
以上の点に注意して安全に運搬しましょう。
洗濯機・衣類乾燥機の処分方法
洗濯機のリサイクル料金は「2,530円〜3,300円」です。下の表にはリサイクル料金が含まれています。
処分方法 | 特徴 | 処分費用相場 |
---|---|---|
買い替え(訪問回収) | 設置と回収が同時 | 3,080円〜4,950円 |
購入店(訪問回収) | 訪問回収もできるが高い | 5,280円〜8,250円 |
指定引取場所 | 運搬が必要 | リサイクル料金のみ |
自治体指定の回収サービス | 玄関先などに運搬が必要 | リサイクル料金+収集運搬料金(要問合せ) |
不用品回収業者 (リサイクル料金無し) |
搬出してくれる 見積もり・キャンセル無料の業者が多い |
5,000円〜10,000円程 |
洗濯機の処分にも対応するおすすめ不用品回収業者はこちら!
家電リサイクル法は資源の有効活用が目的
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)とは、一般家庭や事務所から出た特定の家電製品から、レアメタル・鉄・銅・アルミニウムなど、有用な素材のリサイクルや廃棄物量の減少を目的とした法律です。
そのため、今回ご紹介した方法で処分しなければいけません。
リユースも資源の有効活用になる
まだ使用できる家電リサイクル法対象製品は、以下の方法でリユースをすれば、資源の有効活用や必要な人の手に渡るため、有効な手段といえます。
譲渡・売却方法 | 特徴 |
---|---|
リサイクルショップ | 店頭ですぐに現金化できる |
買取専門業者 | 訪問買取が利用できる |
オークション・フリマアプリ | 高値で売れるかもしれないが手間がかかる |
リユース・リサイクル業者 | 適切な活用方法で処分される |
不用品回収業者 | もっとも手間がなく汎用性が高い方法 |
ジモティー | 近隣の人に譲る・売却できる |
知人・友人に譲る | 無料で処分できる上に喜んでもらえる |
以上のようなリユース方法もあるため、処分予定の製品がまだ使えるのか、売却できる価値があるのかなどをリサーチしてみると良いでしょう。
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