石膏ボードの処分方法と費用!個人の持ち込みが難しい理由も解説

石膏ボードの処分方法と費用!個人の持ち込みが難しい理由も解説

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2025.02.09

本記事では、石膏ボードの処分方法や処分費用を紹介します。

石膏ボードを普通ゴミに出せない理由や処分時の注意点も解説。この記事を読めば、石膏ボードの正しい処分方法がわかるでしょう。

石膏ボードの処分方法

石膏ボードの処分方法

石膏ボードの捨て方を紹介します。石膏ボードは産業廃棄物に分類されるため、自治体のゴミに出したり、ホームセンターへ持ち込むことはできません

そのため、以下の3つの方法から選びましょう。

不用品回収業者に依頼する

民間の不用品回収業者に石膏ボードを引き取ってもらう方法です。

産業廃棄物収集運搬の許可を得ている業者なら、石膏ボードを引き取ってくれるところもあります。

不用品回収業者の利用方法は次のとおりです。

  1. 電話やメールで石膏ボードの引き取りが可能か問い合わせる
  2. 処分費の見積をとる
  3. 見積金額に納得したら、回収日を決める
  4. 回収日に石膏ボードを引き取ってもらう
  5. 処分費を支払う

不用品回収業者は石膏ボード1枚から回収してくれるところもあり、手軽に利用できます。

また土や木材、廃タイヤなど他の不用品も一緒に引き取ってくれるため便利です。

おすすめの不用品回収業者はこちらの記事で紹介しています。

産業廃棄物の処理業者へ依頼する

産業廃棄物処分の許可を得ている業者に依頼する方法です。

どの業者に頼めば良いかわからない時は、市役所の環境課や清掃事務所などに相談してみましょう。たいていの場合、許可を得た清掃業者やリサイクル業者などを紹介してくれます。

もしくは以下のインターネットサイトで専門業者の検索が可能です。

  • 産廃処理業者検索さんぱいくん
  • 産業廃棄物処理業許可行政情報検索システム
  • 自治体の産業廃棄物処理者名簿

産業廃棄物の処理業者は業者対応のみの場合もあるため、個人でも依頼できるか事前に確認しましょう。

処分施設へ直接持ち込む

最終処分場などに自分で持ち込む方法です。

ただし産業廃棄物の法律により、一般の人は持ち込みができないので注意しましょう。個人で持ち込めるのは、建築関連で開業届を出している個人事業主のみです。

また石膏ボードを処分場へ持ち込む際は、事前に登録した専用車両が必要となります。

ここでは、石膏ボードを持ち込む際のおおまかな流れを紹介します。

  1. 専用車両で石膏ボードを運搬する
  2. マニフェストや申請書類等を提出する
  3. 廃石膏ボードを引き渡す
  4. マニフェストの控えを受け取り、処分料金を支払う

マニフェストとは、産業廃棄物を処分する際に必要な伝票のことです。複写式になっており、排出事業者名や廃棄物の種類、運搬者の氏名などを記入します。

マニフェストの役割は、産業廃棄物を適切に処分することです。産業廃棄物の排出から処分の流れを明確にすることで、不法投棄を未然に防いでいます。

石膏ボードの処分費用相場

石膏ボードの処分費用相場

ここでは、石膏ボードの処分費用相場を解説します。

石膏ボードは捨てる時の状態によって処分費が異なり、リサイクルできる状態の物は処分費用が比較的安くなります。

反対にモルタルや他の素材が付着し、分別できない石膏ボードは処分費用が高くなるので注意しましょう。

また水に濡れると処分費が高額になるため、保管時は袋に入れておくのが良いでしょう。

石膏ボードを処分する際の費用相場は表のとおりです。

石膏ボードの状態 処分費用の目安(1㎥あたり)
新品・新品に近い状態 8,000円~12,000円程度
クロスが少し付着している状態
(リサイクル可)
11,000円~20,000円程度
他の素材が混ざっていて分別できない状態
(リサイクル不可)
25,000円~35,000円程度

なお、個人で部屋をDIYした時に出る廃石膏ボードの処分費用は、1万円から2万円程度になることが多いようです。

石膏ボードが自治体のゴミに捨てられない理由

石膏ボードが自治体のゴミに捨てられない理由

石膏ボードは少量でも自治体のゴミには捨てられません。またホームセンター等への持ち込み等もできません。
ここでは、石膏ボードを業者へ委託しなければならない理由を解説します。

有毒ガスが発生する恐れがある

石膏は、硫酸カルシウムと水でできている鉱物です。

石膏を原料にしている石膏ボードは、酸素が少ないなどの一定の条件が揃うと科学反応が起こります。

その際、強い毒性を持つ硫化水素が発生するため危険です。過去には処分場で廃石膏ボードにより硫化水素が発生し、死亡事故も起きています。

このように石膏ボードの処分には危険が伴うため、自治体のゴミには捨てられません。

産業廃棄物は一般ゴミと処分方法が異なる

石膏ボードは産業廃棄物の「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に指定されています。

産業廃棄物とは、適切に処分しなければならないゴミのことです。病院や建築現場など、主に事業活動で出る排出物20種類が法律で決められています。

石膏ボードは適切な管理が必要なため、個人で廃棄する場合も産業廃棄物です。

産業廃棄物は自治体の普通ゴミとは違うルートで処分されます。産業廃棄物の収集や運搬は都道府県や市町村の許可を受けた業者しかできません。

そのため個人が産業廃棄物を捨てる場合には、許可を受けた業者に委託する必要があります。

石膏ボードを捨てる時の注意点

ここでは、石膏ボードを捨てる時の注意点を3つ紹介します。

土に埋めない

石膏ボードを土に埋めると、一定の条件下で有毒ガスである硫化水素が発生します。

硫化水素中毒になると、呼吸麻痺や気管支炎が起こり、重症の場合は死亡することもあるため危険です。

捨てる時は許可を得た業者に委託し、適切に処分しましょう。

保管に気をつける

石膏ボードは水に弱く、濡れてしまうとリサイクルできません。

また空気の流れが悪い状況下で濡れると、有毒ガスが発生する恐れもあります。

湿気の溜まりやすい物置や床下は避け、風通しのよい屋内で保管するようにしましょう。

アスベストが入っていないか確認する

1970年から1986年に作られた石膏ボードの中には、アスベストが含まれている製品があります。

アスベストはそのままの状態であれば危険性は少ないです。しかし解体して飛散したり吸入したりすると、ぜんそくや気管支炎などの健康被害が出る恐れがあります。

そのため石膏ボードを解体する前にアスベストの有無を調べなければなりません。

アスベスト入りの石膏ボードは目視では見分けがつきにくいため、専門家に検査を依頼するのが良いでしょう。

不法投棄は厳禁

石膏ボードは産業廃棄物のため、不法投棄すると5年以下の懲役または1千万円以下の罰金が課されます。

また無許可の業者に処分を依頼した場合も同様の罰則規定があります。

そのため、石膏ボードは必ず産業廃棄物処理業の許可を受けた業者に委託しましょう。

石膏ボード処分時の業者の選び方

石膏ボード処分時の業者の選び方

石膏ボードを処分する際は、不用品回収業者が便利です。ここでは優良業者を選ぶポイントを3つ紹介します。

資格を確認する

石膏ボードの回収を依頼する際は、産業廃棄物収集運搬業の許可証がある業者にしましょう。

産業廃棄物の許可を得ているかは、自治体の産業廃棄物処理者名簿や産廃情報ネットの「さんぱいくん」で検索可能です。

許可を受けると、自治体ごとに許可番号が付与されます。不用品回収業者の中には、自社のホームページに許可番号を載せているところもあるので確認すると良いでしょう。

無許可の業者に委託した場合は罰則を受ける可能性もあるため注意が必要です。

複数の業者から見積もりをとる

複数の業者から見積をとることで料金相場がわかり、より安い業者に依頼できます。

また見積をとる際、どんな時に追加料金が発生するかを聞いておくのもポイントです。

サービスや追加料金の有無を比較することで、納得のいく業者選びができます。

パックプランや割引クーポンのある業者を選ぶ

パックプランのある業者なら、石膏ボードのほかにも不用品を引き取ってもらえます。

出張費や搬出作業費はプラン内に含まれていることが多いため、余計な追加料金がかかりません。

また不用品回収業者の中には、公式サイト限定の割引クーポンを発行しているところもあります。クーポンを使えば処分費を抑えられるため、不用品をお得に処分できます。

相場より安い不用品回収業者は、こちらの記事で解説しています。

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    • 大型家具(ソファ、ベッド、タンスなど)
    • 家電製品(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビなど)
    • 楽器類(ピアノ、ギター、ドラムセットなど)
    • スポーツ用品(バイク、自転車、トレーニングマシン、ゴルフクラブなど)
    • 育児用品(ベビーカー、チャイルドシート、ベビーベッドなど)
    • その他(木材、レンガ、ペンキ、灯油、アダルトグッズ)

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