2020年03月18日
粗大ごみを処分する際には、地域ごとの行政窓口に申し込みをして粗大ごみを回収してもらう方法が一般的です。ですが、粗大ごみの定義や回収できるもの、処分に必要な料金などは、各地の行政粗大ごみ回収サービスごとに細かな違いがあります。ですので今回は、各地の粗大ごみの定義を調べる方法や、料金の支払方法、持ち込みができる条件など、行政を利用して粗大ごみを処分する方法を解説します。また、粗大ごみを処分する方法として行政以外にどのような窓口があるのか、どんな違いがあるのかについても紹介しますので、粗大ごみを処分したいとお考えの方は是非ご一読ください。
記事の目次
粗大ごみとは、家庭から排出される大型のゴミのことです。ただし、粗大ごみの具体的な大きさや重さ、一度に処分できる量などの定義は処分を依頼する各市区町村ごとに細かく定められています。例えば、一辺の長さが30cm以上あるものを粗大ごみとしている行政や60cmと定めているところ、全ての辺の合計が1m30cmを超えるもの、一度の申し込みで4個までなど申込先の市区町村ごとに粗大ごみの定義は異なっています。また、事務所や店舗など、個人であっても廃棄物処理法によって事業で出た粗大ごみは行政の粗大ゴミ回収の対象外です。
そのため、粗大ごみを処分したいときは、回収可能な粗大ごみの定義を地域ごとに確認する必要がありますし、事業ごみは自身で最寄りの粗大ゴミ回収センターへ持ち込む必要があります。粗大ごみの定義は「〇〇市や〇〇区+粗大ごみ」などのキーワードで検索することで、各市区町村ごとにある行政粗大ゴミ回収の情報を得ることが可能です。
行政の粗大ゴミ回収では処分できないものの料金 一例 | |||
品目 | 申込先一例 | 処分費用 | 運賃 |
テレビ |
販売元
メーカー
|
1,320~2,970円 | 運送費別
約2,500~ 20,000円 |
エアコン | 990円 | ||
冷蔵庫・冷凍庫 | 3,740~5,186円 | ||
洗濯機・乾燥機 | 2,530~3,261円 | ||
パソコン |
回収可能な
家電量販店 |
0~4,000円程度
|
|
液晶ディスプレーなど | |||
2m超えや重量がある処理困難なもの コンクリ・土・石・木の根・廃材等 |
専門業者 | ㎥/13,000円~ | 回収費別 5,000円~ |
耐火金庫 | 販売元
専門業者 |
1kg/約300円 | 回収費用込 |
上記のような行政では回収してもらえない品目は、処分料金の他に運送料がかかるものが多く、個別に処分する場合は費用が高額になる特徴があります。例えば、リサイクル法で定められた家電などは、専門の回収窓口に自分で持ち込みをするか、回収を行っている家電量販店のサービスなどを利用して処分します。また、太さのある木の幹や根、重量のある庭石など処理の困難なものは行政ではなく専門業者に依頼して処分します。ピアノやエンジン機械、タイヤ、車の部品、消火器などもそれぞれ個別の窓口で手続きをして定められた金額+回収費を支払い処分することが条件です。
そのため、粗大ごみを処分すると決めたときは、各市区町村の粗大ゴミ回収センターへ申し込みをして、処分できる品目なのか、処分料金はいくらかかるのかを必ず質問する必要があります。
仮に、行政では処分できないものを回収場所に置いた場合は、そのまま放置されることもありますので、品目や処理料金を厳しくチェックしなければいけません。ですので、上記のような品目が多い場合は、格安不用品回収業者が提供している定額制の「のせ放題プラン」などを利用すると安価で確実に処分できる可能性が高くなります。
行政粗大ゴミ回収は、回収にしろ持ち込みにしろ処分料金が非常に安い特徴があります。そのため、行政で回収してもらえる品目について民間の不用品回収業者と料金を比較すると、どの地域においても行政の粗大ゴミ回収サービスのほうが処分料金が安価になることが特徴です。
行政の回収サービスで処分できる粗大ごみの料金は、粗大ごみごとに数百円から数千円程度の料金が、テーブル、ベット、ソファー、本棚、タンスなどの品目ごとに定められている市区町村などが一般的です。ただし、なかには行政が指定した粗大ごみの条件に当てはまるものなら何でも均一550円で回収する地域などもあり、処分料金も各市区町村ごとに大きく違いがあります。また、市区町村によっては、粗大ごみを持ち込んで処分できる粗大ゴミセンターがある地域も存在します。行政の粗大ゴミセンターへ粗大ごみを持ち込んだ場合は、処分費用が半額程度になったり、10kg当たり数十円の料金で処分できたり、100kgまでの粗大ごみは処分費無料であったりとさらに処分料金は安くなることが特徴です。ただし、ごみ処理センターまでの運送は自身で行うことが条件になります。
各市区町村が行う粗大ゴミ回収に申し込みをして粗大ごみを処分する場合は、平日の昼間に各市区町村ごとの専用の申込先へ電話をして手続きをします。電話の際に、粗大ごみとして処分する品目を伝えることで、粗大ごみを回収する日時と共に処分にかかる料金が案内されます。粗大ごみを処分する日にちは行政側が指定する平日です。依頼者は、指定された日にちまでに「粗大ごみシール」を購入し、シールに必要事項を記入したうえで各粗大ゴミごとに張り付けておきます。
各市区町村には、地域ごとに定められた粗大ゴミシールが存在し、地域のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、郵便局、行政施設などで販売されています。粗大ゴミシールの販売店は地域ごとに違いますので、電話の際にどこでシールを購入すればよいかなども問い合わせるとスムーズに粗大ごみシールを購入することができるようになります。シールを購入し粗大ゴミごとに張り付けた後は、行政が指定した回収日当日の朝8時ごろまでに、シールを張り付けた不用品を行政が指定した回収場所に置くことで粗大ごみが回収される仕組みです。
例えば、東京都品川区でシングルベッドを処分する場合、1,000円の粗大ごみシールが必要です。東京都品川区では、A券(200円)、B券(300円)という2種類の粗大ごみシールを「品川区ごみ処理券取扱所」の掲示がある約340店舗で販売しています。ですので、依頼者はシールを販売している店舗にて1,000円分の粗大ゴミシールを購入して、ベットに張り付けることで支払いをするという仕組みです。購入した粗大ゴミシールは、各ごみごとに張り付ける必要があります。処分料金が足りなかった場合は、回収場所にごみが放置される可能性がありますので、確実に料金を合わせて用意しておく必要があります。
粗大ごみの持ち込みを希望する場合は、持ち込んだ際に現金で処分料金を支払うことが可能な地域と、事前にシールを購入する必要がある地域とが存在します。また、粗大ごみを持ち込むためには、各地域の粗大ゴミセンターへの予約が必須です。各地の粗大ゴミセンターでは、処分する前日までに申し込みをすればよい地域や、持ち込み料金の減額や免除を受けるためには14日前までの予約が必要な地域など、支払方法の他に予約日の違いも地域ごとで様々です。
さらに、一度の持ち込みで10個までしか処分できない地域なども存在しますので、予約をする際に持ち込むための条件を詳しく問い合わせる必要があります。粗大ごみの持ち込みは、処分料金が大幅に安くなりますが運搬費用が掛かかります。粗大ごみを載せられる車両などを持っていない方は、レンタルや業者に依頼するなどの方法で運搬手段を用意することが条件です。そのため、すべての方におすすめできる方法とはいえません。また、そもそも粗大ごみの持ち込みを許可していない地域も存在しますので、条件を詳しく確認しましょう。
行政の粗大ゴミ回収は粗大ごみの定義が細かく定められており、処分できる数量なども指定されている地域があります。粗大ゴミ一つの処分料金は安価なことが特徴ですが、粗大ごみとして処分できないものなどを含むと、処分する手続きや期間、料金などが急激に増加する特徴があるサービスです。
例えば、使わなくなったタンスなどを単品で処分する分には行政の粗大ごみ回収サービスは非常に優れています。ですが、引越しなどで多くの家電やいらなくなった車の部品などを一括で処分しようと考えた際には、行政の窓口以外にも様々な申込先と連絡を取って回収日を定めて料金を支払う必要があります。
そのような際には、格安不用品回収業者ののせ放題プランを利用すると、リサイクル料金が必要なテレビや冷蔵庫、行政では回収してもらえない廃材などを含んでいても定額料金で処分してもらえます。また、業者を利用すれば平日以外の深夜や早朝でも処分が可能ですし即日作業もOKです。階数が多いご家庭でもすべての作業をプロの作業員にお願いすることができます。そのため、大物家具などを運搬する方法がない方などにも格安不用品回収業者は非常におすすめのサービスです。
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