ゴミ屋敷の家はそのまま解体できる?片付け・不用品処分の費用相場
2025.09.07
本記事では、ゴミ屋敷状態の家を解体する手順や業者の選び方、費用を安く抑える方法を解説します。
ゴミ屋敷状態の実家を引き継ぐなどして、解体処分に悩む方が増えています。
放置していれば、近隣住民とのトラブルや強制代執行などに発展する可能性があるものの、解体するにはどうすればいいのか、費用はどれくらいかかるのか気になるところ。
リスク回避のためにも、的確かつスムーズに解体工事を進めましょう。
目次
家の解体はゴミ屋敷のままでは解体が難しい
ゴミ屋敷状態の家を解体する際は、事前のゴミ処理が必要です。
なぜなら「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」により、廃棄物としての扱いや処理方法が分類ごとに細かく規定されているからです。
ゴミ屋敷内のゴミと解体によって出るゴミとでは、以下のとおり廃棄物としての分類だけでなく、処理責任の所在も異なります。
廃棄物の種類 | 廃棄物の分類 | 処理責任 |
---|---|---|
一般家庭の日常生活に伴う廃棄物 | 一般廃棄物 | 区市町村 |
解体などの事業活動に伴う廃棄物 | 産業廃棄物 | 排出事業者 |
家財道具などの一般家庭から出たゴミは、処理対応が事業者によるものであっても、一般廃棄物として自治体のルールに沿って処分します。
一方、家の解体によって出たゴミは、産業廃棄物として、当該事業者が法令に則って処理しなければなりません。
また、以下の家電については、家電リサイクル法で処分方法が決められています。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
こうした背景から、ゴミ屋敷のままでの解体依頼は、業者側から断られるケースが増えています。
不可能ではありませんが、通常の解体より高額な費用がかかることがほとんどです。
ゴミ屋敷状態の家を解体する流れ
ゴミ屋敷状態の家は、一般的に以下の流れで解体を進めます。
- 業者選び
- 家の不用品処分
- 家の解体
以上の手順について、詳しく見ていきましょう。
片付け業者・解体業者選び
ゴミ屋敷の内外の片付けをするための業者と、建物を解体するための業者をそれぞれ選びます。
いずれも2~3社に相見積りを依頼すれば、料金やサービス内容、対応範囲などを比較して選べるので安心です。
ゴミ屋敷の片付け
解体作業がスムーズに進められるように、ゴミ屋敷に残された家財道具やゴミをすべて撤去・処分します。
害虫などの駆除作業が必要となるケースもあります。
家を解体する際はどこまで片付ければいいのか、処分範囲などについて以下の記事でまとめていますので、参考にしてください。
家の解体
家財道具やゴミの処分完了後に、解体工事を実施します。
足場や養生を設置して家を解体し、排出されたゴミを分別しながら搬出し、その後の土地活用方法に応じて整地などを実施します。
ゴミ屋敷の解体3つの選択肢
ゴミ屋敷の解体には、主に以下の3つの選択肢があります。それぞれの方法とメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
自分で不用品を処分して解体を業者に依頼
ゴミ屋敷の中は自分で片付け、家財道具などを撤去してから、業者に解体のみを依頼する方法です。
メリット | ゴミ屋敷の片付けの費用を削減できる |
---|---|
デメリット | ・時間や手間、労力がかかる ・運搬車両の確保が必要 |
自分のできる範囲でゴミを処分すれば、業者に依頼するよりも費用を抑えられることが多いですが、労力も手間も時間もかかります。
大型の家具・家電、大量のゴミの搬出には運搬車両が必要で、トラックをレンタルする場合は相応の費用負担も避けられません。
日数がかかればレンタカー代もかさみます。
一軒家の不用品処分や片付け方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
不用品処分と解体をそれぞれの専門業者に依頼
ゴミ屋敷のゴミ処分と家の解体を、別々の業者に依頼する方法です。
メリット | 手間が省ける |
---|---|
デメリット | ・複数業者への対応が必要 ・2ヶ所への支払いが必要でコストがかかる |
それぞれの専門業者に任せられるため、片付けなどの手間は省けますが、業者選びややりとりにかかる手間は増えます。
不用品処分と解体をまとめて専門業者に依頼
ゴミ屋敷の片付けから、解体までをまとめて1つの業者に依頼する方法です。
メリット | ・大幅に手間が省ける ・まとめて割引を受けられる場合がある |
---|---|
デメリット | 業者によっては、費用が高額になる可能性がある |
ゴミ処分と解体をまとめて1つの業者に依頼すれば、片付けや解体はもちろん、業者対応の手間も大幅に省けます。
まとめての依頼で、割引を受けられる場合もあります。
ただし、選ぶ業者によっては、それぞれの専門業者に依頼するより高額になってしまう可能性がある点には注意が必要です。
「粗大ゴミ回収隊」では、解体と不用品回収の同時申し込みで総額から15%OFFとなります。
手間もコストも節約して、効率的かつスムーズにゴミ屋敷を解体したい方は、お気軽に見積りをご依頼ください。
ゴミ屋敷解体にかかる費用
ゴミ屋敷を解体するにはどれくらいの費用がかかるのか、東京近郊での費用相場を見ていきましょう。
ゴミ屋敷の状況別片付け費用
床からどれくらいの高さまでゴミが集積しているかにより、ゴミ屋敷の片付けにかかる費用相場は大きく変動します。
以下に、床から50cm・100cm、150cm未満の場合の費用相場をまとめていますので、費用負担の目安としてください。
【床からのゴミの高さが50cm未満の場合】
間取り | 料金相場 |
---|---|
1R/1K | 30,000円~100,000円 |
1DK/1LDK | 50,000円~150,000円 |
2DK/2LDK | 80,000円~250,000円 |
3DK/3LDK | 110,000円~350,000円 |
4LDK~ | 140,000円~ |
一軒家 | 200,000円~ |
※2025年8月 関東エリア対応の片付け代行業者100社の独自調査のデータ
【床からのゴミの高さが100㎝未満の場合】
間取り | 料金相場 |
---|---|
1R/1K | 70,000円~170,000円 |
1DK/1LDK | 110,000円~280,000円 |
2DK/2LDK | 150,000円~450,000円 |
3DK/3LDK | 250,000円~600,000円 |
4LDK~ | 450,000円~ |
一軒家 | 550,000円~ |
※2025年8月 関東エリア対応の片付け代行業者100社の独自調査のデータ
【床からのゴミの高さが150㎝未満の場合】
間取り | 料金相場 |
---|---|
1R/1K | 150,000円~ |
1DK/1LDK | 250,000円~ |
2DK/2LDK | 350,000円~ |
3DK/3LDK | 500,000円~ |
4LDK~ | 600,000円~ |
一軒家 | 1,500,000円~ |
※2025年8月 関東エリア対応の片付け代行業者100社の独自調査のデータ
ゴミ屋敷内の片付けとは別に、粗大ゴミなどの不用品処分の費用がかかることがあります。
不用品処分の費用相場については、以下の一覧を参考にしてください。
【東京近郊の不用品回収「パックプラン」料金相場】
パックプラン名(利用トラック目安) | 料金相場 |
---|---|
軽トラックパック(Sパック) | 18,000円~36,000円 |
1.5tトラックパック(Mパック) | 38,000円~62,000円 |
2tトラックパック(Lパック) | 60,000円~80,000円 |
4tトラックパック(LLパック) | 80,000円~110,000円 |
※2025年4月 関東エリア対応の不用品回収業者100社の独自調査のデータ
ゴミ屋敷の片付けや不用品処分の費用相場は、ゴミの量や家の規模によって変動するものです。
費用相場を把握したうえで相見積りを比較し、適切な業者を選びましょう。
家の解体費用
家の解体費用は、構造や坪数などによって変動します。建物構造別の解体費用相場は、以下のとおりです。
建物構造の種類 | 解体費用の相場(坪単価) |
---|---|
木造 | 30,000~50,000円 |
鉄骨造 | 40,000~60,000円 |
鉄筋コンクリート造 | 60,000~80,000円 |
30坪の木造住宅を解体する場合であれば、90~150万円程度が目安となります。
家の解体費用相場や見積り時のポイントをまとめた記事も参考にしてください。
ゴミ屋敷の解体費用を安く抑える方法
ゴミ屋敷を解体する場合はゴミの片付けも必要で、費用負担も高額になりがちです。少しでも安く抑えるための方法を紹介します。
自分でゴミを処分する
ゴミ屋敷内に蓄積した不用品を自分で処分すれば、費用負担を減らせます。
ただし、ゴミ搬出のためにレンタカーを複数回借りる場合など、業者に依頼するのと同等の費用がかかる可能性もあるので、手間やコスパも含めてしっかりと比較検討しましょう。
複数社に相見積りを依頼する
複数業者に相見積りを依頼すると、競合によって見積り額を配慮してもらえる場合があります。
見積り金額だけでなく、内訳の詳細やサービス内容、対応力なども比較検討して、信頼性の高い業者を選びましょう。
補助金を利用する
ゴミ屋敷や空き家の増加は社会問題となっており、国や自治体も対策を進めています。
補助金制度を設けている自治体もあるので、家の管轄の担当窓口で確認してください。
解体費用に使える補助金制度については、以下の記事でまとめています。
片付けと解体を1業者に依頼する
ゴミ屋敷の片付けと解体工事をまとめて依頼すると、工事費用の割引を受けられるケースがあります。
まとめて依頼できるだけでなく、費用も抑えられるのが大きなメリットです。
「粗大ゴミ回収隊」では、ゴミ屋敷の片付けと解体工事を同時に申し込むと、総額から15%OFFとなるキャンペーンを実施中です。
相見積りにも対応しているので、お気軽にご相談ください。
ゴミ屋敷の解体における業者選びのポイント
ゴミ屋敷の解体で業者を選ぶ際は、安心して任せられるように以下のポイントをチェックしましょう。
許認可の有無
廃棄物処理業に必要な認可を取得している、正規の業者を選びましょう。
一般廃棄物も産業廃棄物も、それぞれに法令や条例を遵守しながらの処理が必要です。
許認可を受けていない悪徳業者に依頼してしまうと、依頼者までトラブルに巻き込まれる可能性があります。十分にご注意ください。
口コミでの評価
近隣地域やWeb上での口コミは、業者選びにおいて重要な判断材料です。
評判の良し悪しはもちろん、ニーズに合ったサービスを提供してくれるかどうかなどもチェックしましょう。
見積り内容の明確さ
相見積りで比較すると、金額はもちろん、項目ごとの内容なども異なる場合があります。明確な記載や丁寧な説明があるかが重要です。
契約後に、別途追加料金が発生しないかも、忘れずに確認してください。不明な点があれば遠慮なく質問し、解消しておきましょう。
適切な業者選びでゴミ屋敷の解体をスムーズに進めよう
ゴミ屋敷の存在は、当事者にとっても地域の方にとっても悩ましい問題です。スムーズに解体が進められるように、適切な業者を選定しましょう。
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ゴミ屋敷の家の解体に関するよくある質問
-
Q ゴミ屋敷のまま家を解体できますか?
A.不可能ではありませんが、通常の解体より高額な費用がかかることがほとんどです。
ゴミの分別やリサイクル家電の処分など、解体工事とは別に追加作業が必要になるためです。そのため、多くの解体業者は事前に片付けを終えてからの依頼を推奨しています。 -
Q ゴミ屋敷を解体する際の費用相場はどのくらいですか?
A.ゴミの量や間取りによって変動しますが、片付け費用は数十万円から数百万円に及ぶことがあります。
さらに建物の解体費用は坪単価で3万〜8万円程度が相場です。解体後の土地活用によっては整地費用などの追加費用が発生するため、必ず見積り時に確認しましょう。 -
Q ゴミ屋敷解体の費用を安く抑える方法はありますか?
A.自分で運び出せる不用品を処分しておくと費用を削減できます。
また、複数社に相見積りを依頼することで、競合により料金が調整される場合があります。さらに自治体の補助金制度を活用できるケースもあり、条件が合えば数十万円規模の支援を受けられることもあります。
片付けと解体を同時に依頼できる業者を選べば、作業効率が良くなり費用面でも有利になる可能性があります。