軽度のゴミ屋敷は自力で解決できる!レベルの判断基準や片付け方
2025.06.06
この記事では、軽度なゴミ屋敷の判断基準や片付け方法を紹介します。ゴミ屋敷化は心身ともにデメリットが多いためなるべく避けたいですが、いつの間にかなっているケースも多々あります。
自宅が軽度のゴミ屋敷だと判明したら、状況悪化の前に片付けを進めましょう。記事を読むことで、軽度なゴミ屋敷を片付ける際の準備や手順、早めに対処すべき理由が分かります。業者依頼時の費用目安も紹介するため、掃除の参考にしてください。
目次
軽度のゴミ屋敷は自力解決も可能
ゴミ屋敷にもさまざまな汚れ具合がありますが、軽度なものであれば自力での解決は十分に可能です。
住民自身が一人で対処する、家族や知人が協力して作業にあたるなど、片付け業者を呼ばなくても作業はできます。
ゴミの撤去から汚れ箇所の掃除までやるべきことは多いですが、スケジュールを決めて効率的に作業ができれば早期に解決できるため、軽度の内に解決を図りこれ以上のゴミ屋敷化を阻止しましょう。
軽度ゴミ屋敷の基準は「レベル1」と「レベル2」
対象のゴミ屋敷が軽度であるかどうかは、一般的な判断基準として定められる「ゴミ屋敷レベル」で確認可能です。
ゴミ屋敷レベルを簡単にまとめた表は以下の通りです。
ゴミ屋敷レベル | ゴミ屋敷の状況 |
---|---|
レベル1 | 部屋全体にゴミが散乱している |
レベル2 | 床が見えないほどゴミが積まれている |
レベル3 | ゴミが積もり過ぎて移動が困難 |
レベル4 | 悪臭や害虫が発生 |
レベル5 | 屋外にまでゴミが飛び出している |
ゴミ屋敷の状態は5段階のレベルで表されて、数値が高くなるほど深刻です。この中でも、レベル1とレベル2については自力解決が可能な軽度のゴミ屋敷とされています。
「軽度」のゴミ屋敷かチェックリスト
レベル1とレベル2に該当する軽度のゴミ屋敷がどの程度のものか、チェックリストを用意しました。
上記の項目で自宅に当てはまるものがいくつかあれば、軽度なゴミ屋敷の可能性があります。チェックリストを見ながら、自宅の現状を確認してみてください。
それぞれの項目について以下で解説します。
ゴミはたまっているが床は見えている
ゴミはたまっているものの床は見えている、これはゴミ屋敷レベル1に相当するため軽度なゴミ屋敷です。軽度とはいえ、床に広がるゴミの放置は状況の悪化を招くだけでなく、転倒などのリスクはあるため要注意です。
床に置くべきでないゴミが散乱している場合は、なるべく早くに片付けましょう。
ゴミではなくモノが多い
ゴミではなくモノが多い状態も、部屋が整理されていない軽度なゴミ屋敷と判断できます。生ゴミなど悪臭を発するものは少ないものの、部屋の圧迫による閉塞感や歩行困難な状況は日常生活にとってデメリットです。
不要なモノがある場合は処分、使うものは整理整頓を心がけましょう。
モノを収納すれば友人を呼べる状態である
モノを収納すれば友人を部屋に呼べる状態であれば、軽度なゴミ屋敷と判断できます。悪臭・害虫の発生がなく誰かを家に呼べる状態なのは、まだ自力でゴミ屋敷を解決できるチャンスです。
可能であれば友人たちにも協力してもらい、モノを片付けてスッキリとした部屋を取り戻しましょう。
散らかっていることを自覚している
部屋が散らかっていることを自覚できている場合は、軽度なゴミ屋敷の可能性が高いです。重度なゴミ屋敷ほど、そこに住む本人も事の深刻さに気づいておらず、周囲の人に指摘されて分かるケースが多いです。
散らかっている自覚があるうちに、ゴミ屋敷解消に向けて動き出しましょう。
部屋の中で害虫はほとんど見ない
部屋の中で害虫をほとんど見かけていなければ、まだ軽度なレベルのゴミ屋敷といえるでしょう。重度のゴミ屋敷は生ゴミ散乱や水まわりの汚れ等が深刻で、害虫や悪臭がひどく不衛生な環境になっています。
害虫がいなければ自分たちでも掃除がしやすいので、今のうちに解決できるのが望ましいです。
水まわりは問題なく使用できる
部屋はゴミで溢れかえっていても、水まわりは問題なく使用できる場合、ゴミ屋敷レベルは軽度の可能性があります。重度のゴミ屋敷は水まわりも汚れており、汚れやカビが原因の悪臭・害虫によって部屋の衛生環境が悪いです。
水まわりが深刻な状況でなければ、まだ自分たちでも片付け作業ができる環境のため、これ以上部屋が汚れる前に対処しましょう。
チェックリストで「重度のゴミ屋敷」だとわかったら、ゴミ屋敷片付け代行業者に依頼するのが得策です。
軽度ゴミ屋敷の片付け準備と片付け手順
軽度のゴミ屋敷を片付けるための準備と、作業手順についてまとめました。以下の流れに沿って作業を進めてください。
- 片付けの計画を立てる
- 作業範囲を決める
- 明らかなゴミ・不用品を処分する
- 残ったモノを仕分ける
- 必要なモノを収納し整理整頓する
- 清掃をする
それぞれの項目について解説します。
1.片付けの計画を立てる
まずは、ゴミ屋敷を片付ける計画を立てましょう。ゴミ屋敷は簡単な部屋の掃除とは違い、計画を立てなければスムーズに作業を進められません。
たとえば、以下のような計画を事前に立てられるかどうかで作業効率は大きく変わります。
- 作業に取り掛かる部屋の順番
- 作業当日の開始時刻
- 作業にあたる人数
- 必要・不要の仕分ける基準
ゴミ屋敷は軽度でも片付けに手間がかかるため、無計画で進めるのは非常に効率が悪いです。掃除すると決めたら計画を立てて、しっかりと部屋をきれいにしましょう。
2.作業範囲を決める
計画を立てたら、その内容に基づいて作業範囲を決めて片付けを始めます。間取りの多い部屋の場合はどの部屋から始めるか、ワンルームの場合でもキッチンや玄関等どのスペースから作業するかを決めてください。
ゴミが多いところから始める、不用品搬出の動線を意識して作業するなど、協力してくれる人達とも相談しながら臨機応変に動きましょう。
3.明らかなゴミ・不用品を処分する
片付けの中で、明らかなゴミ・不用品を見かけたら処分を進めます。処分する際は、可燃・不燃、資源ゴミなどを適切に仕分けることが大切です。
処分方法はさまざまありますが、自治体の戸別収集などを利用する際は、処分するゴミの量にも注意しましょう。あまりにも多すぎると迷惑になるため、複数回に分ける、収集場へ持ち込むなど他の対処法も検討してください。
4.残ったモノを仕分ける
ゴミ・不用品以外で残ったモノを、必要・不要に仕分けます。仕分けの基準に悩む場合は、以下を参考にしてください。
- 現金や通帳、貴金属など金銭的価値があるものは残す
- 印鑑・契約書など手続き上必要なものは残す
- 仕分けに迷うものは捨てる前提で作業する
上記の基準の他にも、事前に仕分ける基準やリストを作成しておくとスムーズに作業を進められます。残していても結局使わないものは、これを機に処分して部屋をスッキリさせることも大切です。
5.必要なモノを収納し整理整頓する
仕分けが終了したら、必要なモノを収納して整理整頓しましょう。衣装ケースや小物入れ、タンス等の家具を活用して、床にモノを散乱させないことがゴミ屋敷の予防にもつながります。
頻繁に使うモノは置き場を決めておくなど、今後の生活も考えた収納を心がけてください。
6.清掃をする
整理整頓を終えたら、片付け後の部屋の清掃を行います。軽度のゴミ屋敷は悪臭・害虫が発生していないケースが多いですが、ゴミが散乱していた床や水まわりを重点的に掃除して、清潔な環境を取り戻しましょう。
軽度なゴミ屋敷でも早めに対処すべき理由
軽度なゴミ屋敷でも早めに対処すべき理由は、主に以下の通りです。
- 重度のゴミ屋敷となり片付け費用が高額になる
- 火災のリスクがある
- 健康を損なう・病気が進行する可能性がある
それぞれの詳細について説明します。
重度のゴミ屋敷となり片付け費用が高額になる
現時点では軽度であっても、そのまま生活を続けるとゴミや汚れが溜まり続けて、いずれは重度のゴミ屋敷になります。重度のゴミ屋敷の場合、自力での作業・業者依頼ともに費用は高額となり、多大な手間もかかります。
ゴミの処分だけでなく、汚れが落ちない箇所を修繕するハウスクリーニング費なども発生するため、状況が悪化する前に対処しましょう。
火災のリスクがある
ゴミ屋敷は、火災のリスクにも要注意です。たとえば、長いこと掃除ができずコンセント内部に埃がたまることで、埃に付着した湿気が放電して発火する「トラッキング火災」が起こる可能性が高まります。
このとき床にゴミが広がっていると、引火によって大規模な火災になるケースもあるのです。ゴミを溜めず、スッキリとした部屋に戻すことが自身の安全にもつながります。
健康を損なう・病気が進行する可能性がある
食料品や生ゴミなどが散乱しているゴミ屋敷には、悪臭が広がっています。悪臭によって健康を損ねたり、汚れによるカビや埃の発生でアレルギー症状を引き起こすリスクも高まります。
精神的な疾患を抱えている場合、ゴミ屋敷の環境で生活し続けていると改善も難しく、かえって症状が進行する可能性もあるのです。心身ともに健康でいるために、ゴミ屋敷は早めに対処すべきです。
軽度のゴミ屋敷なら業者の利用もおすすめ
ゴミ屋敷を掃除する場合、軽度であっても片付け業者を利用するのがおすすめです。たとえば、床からのゴミの高さが50cm未満の場合、部屋の間取りに応じた作業料金の目安は以下になります。
床からのゴミの高さが50cm未満(軽度)の場合
部屋の間取り | 料金目安 |
---|---|
1R/1K | 32,000円~100,000円 |
1DK/1LDK | 55,000円~150,000円 |
2DK/2LDK | 82,000円~250,000円 |
3DK/3LDK | 110,000円~350,000円 |
4LDK〜 | 140,000円~ |
間取りに応じて費用は変わりますが、一人暮らしに多い1R/1Kの間取りでは費用もお得です。大型家具などの不用品処分やハウスクリーニングをまとめて実施してくれる業者もいるため、自力で何日もかかる作業をすぐに終わらせたい場合は利用を検討してみてください。
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東京近郊の軽度ゴミ屋敷片付けの事例
軽度なゴミ屋敷は自力、もしくは業者依頼などいくつかの選択肢で片付けられます。以下では、東京近郊で実際に行われたゴミ屋敷片付けの事例を、費用もあわせて紹介します。
自分たちがゴミ屋敷片付けを進める場合の参考にしてください。
【東京都 杉並区】ワンルームマンション
床は見えているものの、衣類や紙袋、食器類が積み重なっていた軽度のゴミ屋敷です。住民である40代女性の方はストレスで片付ける気力を失い、まとめ買いしていた生活用品が処理し切れずゴミ屋敷化しました。
エリア対応の不用品回収業者を利用して、女性スタッフ2名によりわずか3時間程度で作業が完了しています。
かかった費用は仕分け、処分費込みで約6万円です。
ワンルームのゴミ屋敷片付け費用についてより詳しく知りたい方はこちら!
【神奈川県 横浜市鶴見区】2DK賃貸
2DKの賃貸物件で、本や工具、日用品等が大量に室内に保管されていたゴミ屋敷です。もったいないという気持ちでモノを手放せず、年々蓄積した結果ゴミ屋敷になっています。
息子による業者依頼で作業が始まり、スタッフ約5名で丸1日の作業となりました。
大型家具の処分費も含めて、費用は合計15万円前後かかっています。
【埼玉県 川口市】一戸建て
こちらの一戸建ては、2階が衣類、空き箱などが山積みの物置状態となった軽度のゴミ屋敷です。子供の進学や介護で多忙となり、気づけば収納があふれてゴミ屋敷になりました。
今回のケースでは片付けアドバイザーの主導によって、本人主導で片付けを進めています。週末のみコツコツと作業を行い、約1ヶ月で完了しています。
費用はアドバイザーによる指導が2万円、処分費が3万円の計5万円でした。
一戸建てのゴミ屋敷片付け費用についてより詳しく知りたい方はこちら!
【千葉県 市川市】1LDK
30代夫婦が暮らす1LDK物件は、清掃はされているものの部屋全体に段ボールや包装資材、衣類等が散乱していました。共働きのため片付け時間が取れず、物が増え続けてしまったのが原因です。
対処法として、週末に3週連続で片付けをしようと決めて、ゴミの分別やフリマアプリ利用による不用品処分などを進めていきました。
これにより、ゴミや不用品の処分費用が約2万円、フリマアプリの売り上げが約1万円という安い費用でゴミ屋敷を片付けられています。
ゴミ屋敷化させないための生活習慣や予防法
軽度なゴミ屋敷を一度綺麗に掃除できれば、その後の再発防止は十分に可能です。再びゴミ屋敷を作ってしまわないためにも、以下のポイントを意識した上で日々の生活を送りましょう。
使った物は元の場所に片付ける
使った物を元の場所に片付けることは、当たり前のように見えて多くの方が実践できていません。使った物をそこら中に放置する習慣が長く続いてしまうと、足の踏み場がない汚部屋やゴミ屋敷が生まれてしまうのです。
よく使う品目は必ず置き場所を決めておき、使い終わったらすぐに元の場所に戻すことを習慣付けておきましょう。この習慣が身に付けば、普段綺麗な場所に物が置かれていると違和感を覚えるようになり、自然と片付けられるようになります。
不要なモノを衝動買いしない
外出中に欲しいモノを見つけると、思わず衝動買いしてしまう人はゴミ屋敷を作る可能性が高いです。興味がある衣服を見境なく買ってしまう、すでに所有している消耗品を無駄に買い込んでしまい置き場所がなくなるなど、この習慣が続くとゴミ屋敷化は徐々に進んでいきます。
買い物の際は、本当に今必要なものなのか、家に同じモノを持っていないか慎重に判断しましょう。
定期的に片付け・掃除をする
定期的な片付け・掃除もゴミ屋敷化させないために大切な習慣です。ゴミはまとめておき収集日には必ず出す、水まわりや汚れやすいところは毎日軽い拭き掃除だけでも行うなど、毎日の積み重ねできれいな部屋は維持できます。
習慣付けられれば毎日の片付け・掃除もスムーズに行えるため、ゴミ屋敷化を防ぐためにも心がけましょう。
精神的疾患を抱えたら早期解決を試みる
ゴミ屋敷を作るのは日々の悪習慣だけでなく、精神的疾患も大きな要因です。仕事や人間関係のストレスから心が疲弊した方は、ためこみ症やセルフネグレクトの状態へと陥り、家が少しずつゴミ屋敷化していきます。
精神的疾患を早期に解決できれば軽度のゴミ屋敷で食い止められますが、回復しないまま生活を続けていると重度のゴミ屋敷を作りかねません。
本人の精神状態や家の様子に少しでも異変を感じた場合は、周囲の人も協力して改善を試みましょう。
軽度のゴミ屋敷の片付けも「粗大ゴミ回収隊」へ!
たとえ軽度なゴミ屋敷であっても、自身の状況や周囲の手伝ってくれる人、スケジュール等の折り合いが付かなければ掃除が困難な場合があります。
ゴミ屋敷の片付けにお困りの方は「粗大ゴミ回収隊」におまかせください。あらゆるゴミ屋敷を片付けてきた豊富な実績をもとに、熟練スタッフがどんな状態でも迅速かつ丁寧に元の綺麗な部屋を取り戻します。
処分が困難な粗大ゴミもすべて回収するため、自力作業が困難な状況はおまかせください。
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軽度なゴミ屋敷に関するよくある質問
-
Q 軽度なゴミ屋敷の片付けは時間がかかりますか?
A.ゴミ屋敷は軽度とはいえゴミが散乱している状態のため、片付けにはある程度の時間がかかります。
一人暮らしのワンルームの場合でも、ゴミの処分から必要なモノの整理整頓まで作業は多岐に渡ります。<br>
片付けをする人数や業者に依頼するかによっても変わりますが、すべて終わるまでに丸1日はかかるものと考えておきましょう。 -
Q 軽度なゴミ屋敷の場合は業者への依頼費用も安くなりますか?
A.軽度なゴミ屋敷の場合、処分するゴミの量が重度のゴミ屋敷より少ないという点では依頼費用が安くなるケースもあります。
部屋の間取りや作業にあたるスタッフの人数、ゴミ片付け後の清掃作業等のオプションで費用も変わるため、費用の内訳については各業者のサービスをよく確認することが大切です。<br>
費用について不安がある場合は、無料見積もりなどを申し込んでみましょう。 -
Q 軽度なゴミ屋敷を片付ける場合の注意点は何ですか?
A.軽度なゴミ屋敷を片付ける場合は、必ず片付けの計画を立ててから進めましょう。
掃除する際の計画性のなさもゴミ屋敷を生み出す原因のひとつのため、行き当たりばったりの作業では一向にゴールが見えてきません。<br>
どこの部屋から始めるか、必要・不要をどう仕分けるかなど、作業をスムーズに進めるための計画を立ててください。 -
Q 軽度なゴミ屋敷は、一人でも片付けられますか?
A.軽度なゴミ屋敷は、一人で片付けることも可能です。
ただし、ゴミ屋敷を生み出した原因がストレスなど精神的な問題の場合は、いざ掃除を始めようにも中々手がつけられないケースもあります。<br>
無理に一人で作業しようとは考えず、家族や友人に協力してもらうことをおすすめします。
場合によっては片付け業者に依頼して迅速に対応してもらいましょう。 -
Q 集合住宅の場合、軽度なゴミ屋敷でも急ぎ対処した方がよいですか?
A.集合住宅の場合は、ゴミ屋敷から出る悪臭・害虫等で近隣トラブルになるケースも多いです。
軽度なゴミ屋敷は悪臭や害虫等がまだ発生していない状況ですが、その状態を放置しているといつの間にか重度のゴミ屋敷になってしまうかもしれません。<br>
生ゴミなどが散乱している場合、夏場になると腐敗も進みやすくなり、悪臭や害虫も発生しやすくなります。
周囲の住民からクレームが入る前に片付けるのが肝心です。