解体時のアスベスト除去費用の目安と安くする方法をわかりやすく解説
2025.08.03
本記事では、建物の解体に伴うアスベスト除去費用の目安について、わかりやすく解説。
アスベストを含む建物での作業は、建設業労働災害防止協会によるマニュアルで3つの作業レベルに分類されており、それぞれに除去費用の相場も異なります。
記事を読めば、所有する建物のアスベスト除去にかかる費用相場やコストを抑える方法がわかります。
アスベスト除去にかかる費用負担の軽減にお役立てください。
目次
解体にかかるアスベスト除去費用の目安
アスベストの除去が必要な場合、解体費用とは別に1㎡あたり10,000円~85,000円程度の負担が発生します。
各種要因によって費用は変動しますが、処理面積が50㎡の場合、おおよそ50~425万円かかる計算です。
ただし、アスベストの除去費用はさまざまな要因によって変動します。詳しく見ていきましょう。
国土交通省が示すアスベスト除去費用の目安
国土交通省の「アスベスト対策Q&A」には、アスベスト含有吹付け剤の除去にかかる費用目安として、以下のとおり記載されています。
アスベスト処理面積 | アスベスト除去費用目安/㎡ |
---|---|
300㎡以下 | 20,000~85,000円 |
300~1,000㎡ | 15,000~45,000円 |
1,000㎡以上 | 10,000~30,000円 |
出典:国土交通省「アスベスト対策Q&A」
上表は、2007年1月から2007年12月における施工実績データより算出、調整(施工実績データから処理件数上下15%をカット)された除去費用目安を示したものです。
現在は大幅に変動している可能性があります。
処理面積300㎡以下での費用目安の幅が大きいのは、処理面積が小さく、アスベストの使用状況による差異が生じやすいからです。
構造別のアスベスト解体費用目安
アスベストの除去費用相場は、建物の構造により以下のように変動します。頑丈な建物ほど、手間もコストもかかります。
構造 | アスベスト解体費用目安/坪 |
---|---|
木造 | 30,000~50,000円 |
鉄骨造 | 40,000~60,000円 |
鉄筋コンクリート | 50,000~80,000円 |
出典:主要比較サイトに基づく当サイト独自集計
1坪は3.3㎡です。上記の坪単価には、廃棄物処理・運搬費用のほか、労務費用や養生費用などを含みます。
アスベストを含む解体工事のレベル別費用
アスベストを含む解体工事は、建設業労働災害防止協会の「建築物の解体等工事におけるアスベスト粉じんへのばく露防止マニュアル」で、発じん性に応じた3つの作業レベルに分類されています。
レベル別の費用相場は以下のとおりです。
レベル | アスベスト含有建材の種類 | 発じん性 | 費用相場/㎡ |
---|---|---|---|
レベル1 | 吹付け材 | 非常に高い | 45,000~85,000円 |
レベル2 | 保温材など | 高い | 10,000~50,000円 |
レベル3 | 成形板などの建材 | 比較的低い | 3,000円~10,000円 |
出典:国土交通省資料および主要比較サイトに基づく当サイト独自集計
レベル1
アスベスト吹付け材の除去作業はレベル1で、最も発じんしやすく危険度の高い作業です。
1㎡あたりの費用相場は45,000~85,000円と、高額な費用がかかります。
作業場所の隔離や粉じん捕集効率の高い防じんマスクの着用など、厳重なばく露防止対策が必要です。
アスベスト吹付けは、1963~1975年頃の耐火建築物などの耐火被膜として、はりや柱などに多く使われています。
柱やエレベーター周りでは、1988年頃まで使用されていました。
レベル2
アスベストを含む保温材や耐火被覆材、断熱材の除去作業は、レベル2に分類されます。
レベル1には及ばないものの粉じんが発生しやすいため、高度なばく露防止対策が必要で、1㎡あたりの費用相場は10,000~50,000円。
アスベスト含有の保温材などは、主に以下のような場所に多く使われています。
用途 | 主な使用箇所 | 製造時期 |
---|---|---|
保温材 | ボイラ本体、配管、空調ダクトなど | ~1980年 |
耐火被覆材 | 建物の柱や壁、はりなど | ~1997年 |
断熱材 | 屋根や煙突 | ~1989年 |
参照:国土交通省「目で見るアスベスト建材」
煙突石綿断熱材は、2004年まで製造されていました。
レベル3
アスベストを含む成形板などの除去作業では、粉じん発生リスクが比較的少なく、レベル3に区分されています。
1㎡あたりの費用相場は3,000~10,000円です。
ただし、破砕や切断などの作業を要する場合は発じん性が高まるため、以下のような対策が必要となり、費用負担が増える可能性があります。
- 湿式作業が原則
- 発じんレベルに応じた防じんマスクの着用
アスベストを含む成形板には、壁や天上の内装材や耐火間仕切り、床材、外壁材、屋根材、設備配管などが含まれ、多くは2004年まで製造されていました。
解体時のアスベスト除去費用を左右するその他の要素
アスベストの除去は法令を遵守しての作業が求められるため、手間も費用もかかります。
施工面積や作業レベル、構造だけでなく、以下の要因によっても費用負担が大きく左右されます。
- 人件費
- 仮設工事費
- 廃棄物処理費
- 廃棄物運搬費
- 工事の難易度
具体的にどのような費用負担が発生するのか、把握しておきましょう。
人件費
アスベスト除去費用の多くを占めるのが人件費です。
アスベストの使用状況や作業環境などにより、有資格者を含む多くの人手を必要としたり、長期工事になったりする場合は、費用もかさみます。
仮設工事費
アスベストの飛散防止や作業員の安全確保のための足場設置や養生などにかかる費用です。
アスベストの除去作業時は、作業エリアの封鎖が必要で、換気による外部への飛散防止対策なども欠かせません。
廃棄物処理費
アスベストを含む廃棄物は、ほかの廃棄物とは分別しての処理が必要です。
廃棄物処理法などの関係法令に基づいた飛散防止措置が欠かせず、除去量の多さや分別の複雑化により、費用負担は増大します。
廃棄物運搬費
除去したアスベストは、廃棄物処理法により、ほかの廃棄物と混合せずに区分して収集・運搬するように定められています。
ほかの廃棄物と一緒に運搬できないため、別途費用がかかります。
工事の難易度
頑丈な建物や複雑な構造の建物では、アスベスト除去工事の難易度も高まる傾向です。
難易度が高くなると時間や手間がかかるうえ、専門的な技術や知識も必要となり、費用も高額になります。
アスベスト飛散防止工事の種類
建物に吹付けアスベストが含まれる場合、粉じんの飛散防止対処法として、以下の3つの選択肢があります。
工法 | 解体時 | 作業内容 |
---|---|---|
除去工法 | ◯ | 吹付けアスベストを下地ごと完全に除去する |
封じ込め工法 | ✕ | 吹付けアスベストを除去せずに薬剤浸透や造膜剤散布で粉じんの飛散を防止する |
囲い込み工法 | ✕ | 吹付けアスベストを除去せずに、板などの建材で覆って粉じんの飛散を防止する |
解体の場合は、除去工法一択です。解体以外のリフォームなどでも、完全に除去するため安全性を確保できます。
封じ込め工法と囲い込み工法は、危険度の高い除去作業がない分、除去工法よりも安く処理できますが、解体時には除去工事が必要です。
地震などで建物が倒壊・破損した場合、アスベストが飛散するリスクもあります。
解体におけるアスベスト除去費用を抑える方法
建物を解体するだけでもまとまった費用が必要ですが、アスベストが含まれる場合は事前の除去工事が必要で、さらに負担が増大します。
以下の方法を参考にして、できるだけ費用を抑えましょう。
補助金制度を利用する
アスベストの除去や建物の解体に使える補助金制度があります。国や自治体による補助金で、窓口は各自治体です。
ただし、自治体によっては制度がない場合もあります。制度があっても、利用条件や補助金額がそれぞれに異なります。
主に以下のような補助金制度を利用できる可能性があるので、解体する建物のある地域の自治体や見積りを依頼する業者に確認しましょう。
- アスベスト含有調査費用の補助金
- アスベスト除去費用の補助金
- 家の解体費用の補助金
- 家の建て替え費用の補助金
補助金を利用するには、アスベストの調査や除去、解体工事前の申請が必要です。
工事中や工事後の申請はできませんので、見積り段階で業者にも相談しておくと安心です。
複数業者に見積りを依頼する
解体時にアスベスト除去が必要となった場合は、複数業者への見積り依頼をおすすめします。
1業者だけでは、地域の相場や見積りの内訳などを比較できません。
相見積りによって業者がコストを抑えたり、値引き交渉できたりする可能性もあります。
複数業者に相見積りを依頼して、適正かつ信頼性の高い工事業者を選び、コスト負担を軽減しましょう。
アスベストの調査や除去はどこに依頼する?
アスベストの調査・除去においては、法令によって作業工程や事前調査の実施などが規定されています。
有資格者による調査や調査不要のケースを把握して、適正に処理できる専門業者を選びましょう。
有資格者などの条件
石綿障害予防規則等の法令により、建築物の解体時には以下の対応が必要となっています。
- 有資格者による事前調査
- 工事開始前の労働基準監督署への届出
- 労働者に対するばく露防止措置
- アスベスト除去後の取り残しの確認
- 作業の記録・保存
2023年10月1日からは解体規模の大小に関わらず、建築物石綿含有建材調査者、または令和5年9月30日までに日本アスベスト調査診断協会に登録した者による事前調査が必要となりました。
アスベストの調査・除去は、上記の対応ができる専門業者に依頼する必要があります。
調査不要のケース
以下に該当する場合はアスベストの飛散リスクがないため、事前調査は不要です。
- アスベスト不使用が確認されている特定の工作物
- 木材や金属、ガラスなど、明らかに非アスベスト材のみで、周囲に損傷などを与えない工事
- 極めて軽微な損傷に限定される作業
- 現存する材料などの除去作業がなく、新しい材料を追加するだけの作業
たとえば、アスベストの使用が禁止されたあとに竣工した建築物は、アスベストの不使用が確認されているため、事前調査は不要です。
日本では2006年9月1日から、石綿および石綿を重量の0.1%超含有するすべての製品の製造や使用、輸入、譲渡、提供が禁止されています。
解体工事や不用品回収は信頼できる業者に相談を
解体工事や不用品回収を依頼する際は、法令に基づき、適切に処理できる業者の選定が必要です。
解体時にアスベストを含むかどうかの調査を含め、信頼性の高い業者に相談してください。
料金が相場より安すぎたり、あまりに高額だったりする場合は悪徳業者の可能性もあるため、相見積りでの比較検討をおすすめします。
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- オイルやバッテリーなどの液体を含むものは、回収可否が異なることがある
- 重量物の場合、搬出の際に追加費用が発生することがある
- 退去日が迫っており、早急に回収してほしい
- 搬出経路が狭く、自分では運び出せない
- 解体や分別が必要で作業が大変
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- お問い合わせ: 粗大ゴミ回収隊のサイトよりお問い合わせいただけます。
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- 回収作業: 承認いただいた後に、安全かつ迅速に回収作業を進めます。
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