2020年10月20日
この記事では一般家庭から出る燃えるゴミの処理の仕方を徹底解説します。
燃えるゴミが回収された後の焼却炉内の流れや燃えるゴミ以外のゴミ処理についても紹介。
ゴミ回収の流れがわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事の目次
焼却炉で処理される燃えるゴミは、どのような物が該当するのでしょうか?
また、焼却炉で燃やしてもらうために、正しい方法で燃えるゴミを出すことが大切です。
そのため、まずは、燃えるゴミに関する基礎知識を身につけましょう。
燃えるゴミとは、可燃ゴミや可燃性ゴミなど燃やせるものをいいます。
燃やせるゴミは、自治体では週2回収集されることが多く、中身が分かる半透明の袋に入れて、ゴミ捨て場に出すことが義務づけられています。
各自治体で収集日やルールが異なるため、必ずお住まいの地域のルールを確認しておきましょう。
燃えるゴミには、「可燃ゴミ」「可燃性ゴミ」の2種類があります。
可燃ゴミ | 生ゴミ・貝殻・ゴミ・革製品・プラスチック製品・カセット・ビデオテープ・菓子・食品・衣類・履物類・下着類・植木の枝葉など |
可燃性ゴミ | 木造家具・布団・電気毛布・プラスチック製品・カーペット・絨毯・障子・畳など |
燃えるゴミを出す場合は、行政の指示を守りましょう。
[可燃ゴミを出す場合の注意点]
[可燃性ゴミを出す場合の注意点]
普段、私たちが燃えるゴミで出しているものは、どのように処分されていくのでしょうか?
ここでは、ゴミ焼却炉で行われる燃えるゴミの処理の流れをご紹介します。
収集車のゴミの重量を自動的に軽量して記録します。
行きと帰りで計れるように2基設置されており、積載時の重量と空車時の重量の差から、実際に積載された量を計測するのです。
この計量器では10kg単位で、最大30tまでの重さを量ることができます。
プラットフォームとは、収集車が集めたゴミを投入する場所をいいます。
臭気が外部に漏れないように、出入り口にはエアーカーテンを装備。
また、一般の方も安全にゴミを投入できるように、ダンピングボックスが設けられています。
ゴミクレーンで、プラットフォームにゴミを投入していきます。
投入されたゴミを攪拌することで、ゴミ質を均一化します。
ピット内には、臭気を含む空気が充満しますが、この空気を焼却時に利用することで、ピット内は負圧に保つことができるのです。
そして、ホコリや臭気が外部にもれなくなります。
可燃ゴミでも、布団やタンス、畳などの粗大ゴミは切断機で細かくします。
50cm以下に切断してから、ゴミピットに投入されます。
細かく切断したゴミをスクリュー式の給じん装置で、ガス化炉へ定量的に供給します。
焼却炉に砂を入れて、焼却用空気を送り込み550℃~600℃に熱せられた砂が流動状態になったところに、ゴミを投入して燃焼させます。
燃焼効率が良く、燃焼時価も早い特性を持ち、速やかに完全燃焼できます。
正しいゴミの分別がされていない場合は、焼却炉に混入した金属類やガラス屑などの不燃物が出てきます。
これらの不燃物は、砂と一緒に抜出され、不燃物排出機へ送られます。
俳ガスの温度を下げるため、冷却水の水噴霧により約160℃に冷却します。
耐熱性の濾紙で排ガス中の煤塵やダイオキシン類を含む各種有害物質を効率良く除去します。
バグフィルターでキレイになった排ガスは、この誘引送風機によって煙突へ送られます。
煙突を通して大気へ放出されますが、大気温度が低い場合に見られる白煙は、排ガス中の水蒸気が外気で冷やされて、煙のように見えるものです。
各自治体で回収されるゴミは、年々増えており、処理についての問題を抱えているのが現状です。
そのため各自治体では、ゴミの削減の取り組みを進めています。
燃えるゴミも例外ではなく、東京都を例に解説します。
東京都の23区以外で、燃えるゴミの分別ルールが変更となっている市区町村があります。
また、2024年10月より東京23区の中でも区ごとに順次燃えるゴミの分別ルールが変更されます。
これまで、プラスチックゴミは「燃えるゴミ」として分別していましたが、プラスチックも資源として回収することになりました。
プラマークがついている以下のようなものは、資源ゴミです。
また、プラマークがないものでも、製品プラスチックは資源ゴミとして回収します。
東京23区では、2024年現在のところ、半透明の市販のゴミ袋であれば、燃えるゴミを回収しています。
しかし東京23区外の市区町村では、すでにゴミ袋は有料です。
以下の東京都内市区町村では有料の指定ゴミ袋を使用して燃えるゴミ、燃えないゴミを分別して出すルールです。
八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市
指定ゴミ袋は、市区町村ごとで異なり、1Lあたり1.5円~2円ほどが相場です。
コンビニやスーパーなどで購入できます。
自治体では燃えるゴミ以外にも、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミなどを家庭から出されたゴミ限定で回収しています。
燃えないゴミは、以下のようなものをいいます。
金属類は、レアメタルなど再利用できるものもあるため、資源ゴミとして別で回収している自治体も多いです。
陶器製品・ガラス製品などは、新聞紙にくるんで「キケン」と書いて収集員がケガをしないようにして出します。
また、モバイルバッテリーや充電式電池など、収集車で回収時に爆発や火災の危険があるものは捨て方にも注意が必要です。
缶、びん、ペットボトルは多くの自治体で資源ゴミとして回収しています。
また古着や古紙も資源ゴミとして回収する自治体も多いです。
自治体によっては、プラスチック製品を資源として回収することもあります。
これらは、回収後資源として利用され、燃えるゴミの削減にも役立っています。
自治体によって粗大ゴミの基準は異なります。
また、指定ゴミ袋を利用するエリアでは、ゴミ袋に入らないものはすべて「粗大ゴミ」としている場合もあります。
粗大ゴミの出し方は、以下の流れです。
なかには、粗大ゴミ処理の料金を立ち会いで現金で支払う自治体もあります。
粗大ゴミの処分に困ったら、粗大ゴミ回収業者に依頼するのもおすすめです。
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一般家庭から排出されるゴミのなかには、自治体では回収していないゴミもあります。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミなどの基準に当てはまらず、自治体では処理ができないゴミが対象です。
自治体では回収できないゴミを処分したい場合は粗大ゴミ回収業者を利用するのがおすすめです。
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家庭から出たゴミは燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミと分別ルールに則って出さなければなりません。
その後の処理で焼却炉の故障や破損などのリスクが生じるからです。
粗大ゴミのなかには、自治体で処分できない品目も多くあります。
自治体では処分できない粗大ゴミの処分に悩んだときは、粗大ゴミ回収業者を利用することを検討しましょう。
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