2020年10月20日
ゴミ分別を面倒に感じている方は多いです。近頃は、自治体のルールが厳しくなったこともあり、仕方がなくゴミ分別をしている方もいるでしょう。そもそも、なぜ、ゴミ分別をしなければいけないのでしょうか?
実は、ゴミ分別を正しく行わなければ、私たちの生活にも影響が出てしまうのです。ゴミ分別をしなければいけない理由を把握することで、主体的にゴミ分別に取り組むことができるようになるでしょう。
ここでは、ゴミ分別をする理由から方法までを分かりやすく解説します。ぜひ、ゴミ分別に疑問や不満を感じている方は、この記事を参考にしてみてください。
記事の目次
ゴミ分別は面倒臭いですが、そもそも何故行わなければいけないのでしょうか?ゴミ分別をしなければいけない理由を把握すれば、意識を高く持てるはずです。ここでは、ゴミ分別をしないといけない理由についてご紹介します。
資源には限りがあるため、大切に使わなければいけません。例えば、プラスチックは家電や生活用品に使われる原料です。また、森林資源はノートやトイレットペーパーに再利用されています。これらの資源を処分するのは、非常にもったいないです。
また、資源は有限なので、使い続けるとなくなります。そのため、資源を繰り返し利用する社会を「循環型社会」を目指していかなければいけません。ごみを減らす(Reduce:リデュース)、繰り返し使う(Reuse:リユース)、リサイクルする(Recycle:リサイクル)の3R活動を広げて、循環型社会を作っていきましょう。
資源をリサイクルすることで、ゴミ処理で排出される温室効果ガスとリサイクル製品が作れなかった場合に、同等の製品を作るために必要となる燃料消費や資源消費に伴う温室効果ガスが排出が抑えられます。
ゴミを焼却する場合は、温室効果ガスである二酸化炭素が排出されて、プラスチックを燃やすと有害物質のダイオキシンが排出されます。また、埋め立てる場合はメタンガスが発生することを忘れてはいけません。
温室効果ガスや有毒物質の発生量を抑えることで、地球温暖化を防止することができます。地球温暖化が進むと、気温上昇の他に気候変動を起こし、大雨や洪水などの自然災害を招くので、地球温暖化を進行させないためにも、ゴミの分別を正しく行いましょう。
再利用できる資源を分別しないと、その分のゴミ処理費が発生します。このゴミ処理費は、私たちの税金から支払われているのです。住民税や所得税などの税金の高さに驚いている方も多いですが、ゴミ総排出量は約5,161万トン。東京ドーム139杯分にもなります。この分量のゴミ処理費は2兆円になります。あまり知られていませんが、ゴミ処理に税金が使用されているのです。
各自治体も、住民からの税金徴収額を年々上げることに躊躇しています。そのため、自治体では、ゴミ分別に対して厳しくルールを定めて注意喚起を呼び掛けているのです。
ゴミ分別をしなければいけない理由を理解したところで、面倒に感じて腰が上がらない方もいると思います。しかし、ゴミ分別を行わないと思わぬ落とし穴に落ちてしまうこともあるので注意しましょう。実際に、ゴミ分別を行わないとどうなるかをご紹介します。
正しくゴミ分別されていない場合は、ゴミ回収をしてもらえずに放置・返却されることがあります。自宅にゴミを返却されてしまうと、生ゴミの腐敗臭に悩んでしまうでしょう。
自宅の外にゴミを放置しておくと、野良猫にゴミを荒らされてしまったり、害虫が寄ってきます。このような事態を招くと、後から困るのは自分自身です。そのため、正しい方法でゴミ分別を行いましょう。
ゴミ回収されずにゴミ捨て場に放置されている場合は、マンション・アパート管理者に中身を確認されることもあります。そして、ゴミ袋の中に入っている郵便物などから、ゴミを出した人を特定して返却してきます。ゴミ返却時には、口頭での注意や分別に関する通知が渡されることがあるので、後ろめたい気持ちになってしまうでしょう。
また、ゴミの分別を正しく行わないことを快く思っていない地域の住民も多いです。そのため、正しくゴミ分別を行わなければ、人間関係に悪影響を及ぼし、その場に住みづらくなってしまう恐れもあるため注意してください。
各自治体では、ゴミ分別を行わない人に対して注意換気が呼びかけられています。繰り返し指導を行っても、ゴミ分別を行わない人に対しては罰則を科す制度が実施されているので、注意しなければいけません。
例えば、神奈川県横浜市ではゴミ分別を正しく行わない人に対して、過料2,000円の罰則が科せられます。罰則に関しては、各自治体で異なるため、お住まいの地域のルールを良く確認しておきましょう。
ゴミ分別をしなければいけない理由を知って、取り組み始めたいと思った方もいるのではないでしょうか?実際に、どのように取り組めば良いのでしょうか?ここでは、ゴミ分別の正しい取り組み方をご紹介します。
ゴミ分別に取り組むために、分別用ゴミ箱を設置しましょう。ゴミ箱が1つしかない場合、そこに捨ててしまいがちです。ゴミ箱の中を確認して、分別する作業は手間がかかり、面倒になるため習慣化しづらいです。このような問題を避けるためにも、自然とゴミ分別できる環境を作っておきましょう。
分別用ゴミ箱を設置したら、燃えるゴミ・燃えないゴミ・ペットボトル・ビン・缶のゴミ箱を用意します。後は、該当するゴミを入れていくだけです。分別用ゴミ箱を設置する場合は、ゴミ箱にラベルを貼っておくと便利です。また、小さなお子様がいる家庭は、ラベルを文字ではなくイラストにすることで、子どもにゴミ分別をしてもらいやすくなります。
各地域で、ゴミの分別方法は異なります。また、ゴミ分別を行わない人に対する罰則も各自治体で異なります。そのため、ゴミ分別に取り組む前に、地域のゴミ分別表を確認しておきましょう。ゴミ分別表は、各自治体の公式ホームページに掲載されています。また、アパートやマンションに住んでいる場合は、管理者から受け取ることができます。また、ゴミ捨て場にもゴミ捨てのルールに関する掲示物が飾られていることがあるので、良く確認しましょう。
ゴミ箱にポイする前に、ゴミ箱の中を見て捨てる場所を間違えてないかを良く確認しましょう。ゴミ分別を意識して行っているつもりでも、間違えて捨ててはいけないゴミを混入させていることもあります。そのため、ゴミを捨てる前には、ゴミ箱の中身を必ず確認するようにしましょう。
また、ゴミ捨て場に出す場合は、ゴミ袋の口が閉じられているかどうかを確認してください。ゴミ袋が閉じられていないと中身が散乱してしまう恐れがあります。その結果、カラスがゴミを漁り出したり、害虫が湧く原因となります。このような事態を招くと、近隣住民にも迷惑をかけてしまいかねません。そのため、正しい方法でゴミを捨てましょう。
今回は、ゴミ分別をしなければいけない理由について解説しました。ゴミ分別に関するルールが厳しくなり面倒臭さが増しましたが、地球温暖化の防止や税負担の軽減などが目的とされています。私たちの生活と深い関係があるため、正しくゴミ分別を行いましょう。
また、私たちが普段使用している資源は、限りがあります。そのことを自覚して、資源を大切に使いましょう。ぜひ、これを機会に、ごみを減らす(Reduce:リデュース)、繰り返し使う(Reuse:リユース)、リサイクルする(Recycle:リサイクル)の3R活動を実施してみてください。
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