遺品供養とは?方法や費用相場・供養した方が良いものなどを解説
2025.09.09
この記事では、遺品供養とはどのようなものなのか、その法要や費用相場、遺品供養した方が良いものなどについて詳しく解説します。
遺品整理との違いや具体的な方法などについて疑問を抱いている人にとって、役立つ内容です。
遺品供養の詳細がわかり、それぞれの状況において遺品とどのように向き合うべきかを考えるきっかけにもなります。
遺品を一つずつ整理していこうと考えている人は、ぜひご覧ください。
目次
遺品供養とは
遺品供養について、次の3点を詳しくみていきます。
- 遺品供養の意味
- 遺品供養が必要とされる理由
- 遺品供養と遺品整理の違い
遺品供養の意味
遺品供養とは、遺品に対して僧侶などがお経を唱え、感謝の気持ちを込めて魂を抜き処分する儀式のことを指しています。遺品を不用品として処分するのではなく、故人への感謝を込めて供養するのです。
宗教によって供養の方法は異なり、仏教なら読経・お焚き上げ、神道ではお祓いによって遺品のお清めを行ないます。
遺品供養は、遺族にとって気持ちの整理ができる機会になるものです。
遺品供養が必要とされる理由
遺品供養は、魂や思いが宿る故人の物をそのまま捨てることに抵抗を感じるときに必要とされます。
故人の物を不用品として扱い捨てることは供養を怠っているとも考えられ、そこから不安を感じる人も多いです。
宗教的・文化的な背景から、このように感じる人が多いのです。遺族が心理的安心感を得るため、遺品供養は必要とされています。
遺品供養と遺品整理の違い
遺品供養について考えるとき、遺品整理との違いがよくわからないと感じることがあります。それぞれの違いは、以下をご覧ください。
- 遺品整理・・・故人の持ち物を片付けて、分別・処分すること
- 遺品供養・・・故人の持ち物を整理し、その中から特定の物を供養してから処分すること
遺品整理と遺品供養とでは目的が異なるので、併用されるケースが多いです。遺品を整理しながら、故人と遺族にとって思い入れのある大切な物は供養してもらうという流れになっています。
宗教別の遺品供養の考え方
遺品供養は、宗教によって考え方が異なります。宗教ごとに、遺品供養の考え方も理解しておきましょう。
- 仏教
- 神道
- 無宗教や現代的な遺品供養
上記の3つに分けて、遺品供養の考え方を解説します。
仏教における遺品供養
仏教における遺品供養は、僧侶がお経を唱え、遺品をお焚き上げで天に返すという考え方です。遺品供養を行なうタイミングとしては、四十九日や一周忌などの法要に合わせて行なわれることが多いです。
遺品に宿る魂を弔い、成仏を願うという意味が込められています。物にも魂が宿るといわれているため、供養して浄化することで天に向かって送り出せるのです。
神道における遺品供養
神道では、神職が祝詞を奏上し、遺品をお祓いしてから焼納祭などで焼納します。遺品は神道では穢れを持つものとされているため、きちんと清めてから処分することが大事と考えられています。
遺品のなかでも人形やお守りなどは、神社で供養されることが多いです。
無宗教や現代的な遺品供養
無宗教や現代的な遺品供養としては、宗教的儀式にこだわらず感謝の気持ちを込めて遺品を手放すという形式が用いられています。
郵送で供養を依頼したり、業者に頼むなどの方法を選ぶ人も増えています。
供養の方法というよりは、遺族の心の整理を重視する人が多いようです。
お寺・神社での遺品供養の方法
遺品供養にもいくつか方法があるなか、心の整理や安心感といった点ではお寺や神社を利用する人が多いです。
そこで、お寺・神社で遺品供養をする際の方法についてご紹介します。
以下2通りの方法があるので、利用しやすい方を選んでみてください。
- 直接お寺や神社に持ち込む
- 郵送で依頼する
直接お寺や神社に持ち込む
遺品をもって直接お寺や神社を訪ねることで、供養してもらえます。僧侶や神職による読経・お祓いなどの後、お焚き上げで遺品を燃やして浄化するという流れです。遺品供養の方法としては、もっとも一般的といえます。
お近くにお寺や神社がある場合は、遺品供養にも対応しているかを尋ねておいてから持ち込むと良いでしょう。
郵送で依頼する
お寺や神社で行なう遺品供養は、直接持ち込む他郵送でも対応してもらえる場合があります。
お寺などに郵送を受け付けているか確認し、事前にお布施や送付方法を尋ねておきましょう。
郵送の際、遺品とお布施は現金書留で送付します。事前に郵送で供養してもらえる品の種類やサイズなどを確認しておくのも忘れないようにしましょう。無事に供養が完了したら、写真や証明書を送ってくれるところもあります。
お寺・神社以外の遺品供養の方法
遺品供養は、お寺や神社以外の方法でも行なうことができます。
主に以下の2通りの供養方法があるので、利用しやすく気持ちの整理もつけやすい方法を選んでみてください。
- お焚き上げ業者を利用する
- 遺品整理業者に依頼する
それぞれの遺品供養の方法について、詳細をみていきます。
お焚き上げ業者を利用する
専門のお焚き上げ業者に依頼すると、遺品供養をしてもらえます。お焚き上げ業者に問い合わせると、遺品のサイズに応じた箱や封筒を届けてくれます。その中に遺品を入れて、指定された住所に送るというシンプルな遺品供養の仕方です。
遺品のサイズによって料金が変わる点は、理解しておきましょう。遺品供養やお焚き上げに詳しいスタッフが在籍しているので、遺品を丁寧に扱ってくれます。お焚き上げ業者のなかには、出張回収や直接持ち込みに対応しているところもあります。
遺品整理業者に依頼する
遺品供養は、遺品整理業者に依頼することで対応してもらえます。遺品整理の資格を持った専門スタッフが、遺品整理だけでなく処分する遺品のお焚き上げまで引き受けてくれるので安心です。
お焚き上げ業者と遺品整理業者を別に探さなければならないということもないため、遺品供養の方法で悩む必要がありません。多くの遺品整理業者が合同供養を行なっていますが、個別供養のオプションを選べる場合もあるので業者ごとの特徴を比較しておくと良いでしょう。
遺品整理業者のなかからお焚き上げに対応しているところを探し、そのサービス内容をよく確認してから依頼してみてください。
※口コミ高評価な遺品整理業者に相談してみてください。
遺品は自分で供養することもできる
故人の遺品は、自分たちで供養することも可能です。
ここでは、一般的な供養の仕方をご紹介します。
お清めの塩を使って遺品供養をする
準備するもの
- 白い紙や布
- 塩
供養の手順
- 遺品供養の前に自身の身を清めるため、入浴し気持ちを整える
- 供養する遺品を白い紙や布の上に並べる
- 遺品に手を合わせ、感謝の気持ちを伝えながらお清めの塩を左・右・左の順に振りかける
- 遺品を白い紙や布で包んで、自治体の分別ルールに従いゴミに出す
供養した遺品は、自治体のゴミの日に出して処分する方法のほか、庭などで火を焚いて処分する方法もあります。供養の流れは上記と同じですが、火を使用するので周りの状況をよく確認し、安全に注意しながら行なってください。
火で燃やすのは有害物質が発生する恐れがあるので、極力火を使わない方法で遺品を供養するのが良いでしょう。
ゴミの日に出す場合、他のゴミと混ぜず遺品を単独で袋に入れて処分してください。
家族や親族とトラブルにならないよう、あらかじめ遺品整理や供養の内容について話し合っておくことが大切です。
遺品供養にかかる費用相場
遺品供養にはいくつか方法があるため、それぞれの費用相場や特徴が一覧で確認できるよう表にまとめました。検討している供養方法から、費用相場や特徴を確認してみてください。
供養方法 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
お寺・神社 (持ち込み) |
5,000円〜20,000円 | 僧侶や神職が読経・祝詞を行なう |
お寺・神社 (郵送) |
3,000円〜10,000円 | 遺品を郵送し供養してもらえる 供養証明書や写真が送られてくる場合もある |
お焚き上げ業者 | 3,000円〜10,000円 | 郵送で対応しているところもある 合同供養が多いが、立ち会い可能な業者もある |
遺品整理業者 | 30,000円〜100,000円 +供養料 |
遺品整理とセットで依頼できる 遺品供養は提携寺院で行なわれる 合同供養が一般的だが、オプションで個別供養を選択できる場合がある |
自分で供養 | ほぼ不要 (線香・花・塩など) |
宗派に縛られない供養方法 感謝の気持ちを込めて手を合わせ、清めてから処分する |
お寺や神社、お焚き上げ業者で遺品供養を依頼する際の費用には、それほど差はありません。
遺品整理業者に供養を依頼する場合、遺品整理と一緒に供養もお願いするかどうかなどで費用が変わってきます。遺品整理と供養を同時にしてもらうと、ある程度まとまった金額が必要です。
また、自分で供養するときは、塩や線香などの用意は必要ですが、ほぼ費用をかけずに遺品の供養が可能です。
遺品供養した方が良いもの一覧
遺品供養の方法や費用相場、特徴などと合わせて、実際にどのような物を遺品供養すれば良いのかも知っておきましょう。故人の物すべてを供養しないといけないというわけではありません。
その中で、以下に挙げる物については遺品供養をすると良いでしょう。故人にとって思い入れのある物や大切にしていた物が、遺品供養の対象になると考えてみてください。
- 写真
- 日記
- 手紙
- 寝具
- 仏壇、仏具、神棚、位牌
- 人形、ぬいぐるみ
- 故人の作品
- アクセサリーなど
その他、故人が形見分けしてほしいと頼んでいた物や遺族の思いがこもっている物などを遺品供養すると良いでしょう。
遺品供養のタイミング
遺品供養は、その方法と合わせていつ行なうべきかというタイミングも把握しておくことが大切です。結論から述べると、遺品供養のタイミングに決まりはありません。
遺族の気持ちが落ち着いて、遺品の整理を始めようというときが供養の時期に適しているといえます。目安としては、次のようなときを節目に遺品供養を考えてみると良いでしょう。
- 四十九日や一周忌、三回忌の法要後
- 遺族の心の整理ができたとき
- 遺品整理が必要になったとき
- 公的手続きを終えてから
法要の際に親族と話し合ったり、遺族の気持ちに整理がついたときなど、それぞれのタイミングで遺品供養を行なってみてください。親族と揉め事にならないよう、事前にきちんと話し合いを重ねた上で遺品供養の時期を考えることが大切です。
遺品供養を安心して行うために知っておきたいこと
遺品供養とはどのようなものなのか、遺品整理との違いや具体的な方法、費用相場などを解説しました。
故人が大切にしていた物や遺族が気持ちの整理をつけた上で遺品を手放したいときなどに、遺品供養はすべきです。
遺品供養にもいろいろな方法がありますが、遺品整理も合わせて行ないたいときは専門業者に相談するのが良いでしょう。「粗大ゴミ回収隊」にも経験豊富な遺品整理士が在籍しているので、お気軽にご相談ください。
故人と遺族にとって大切な思い出がつまっている遺品を、心を込めて一つずつ丁寧に整理いたします。遺品供養にも対応しているため、遺品整理や不用品処分と合わせてご依頼いただけるのも特徴です。遺品整理から供養まで一通り頼みたいという場合におすすめの方法です。
遺品整理や遺品供養でお悩みの際は、ぜひ以下の無料お見積りからお問い合わせください。
>>>粗大ゴミ回収隊への無料お見積りはこちら!
お急ぎの方は
お電話が
おすすめです!
8:00~24:00/年中無休
【東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県対応】

困ったときは無料相談がおすすめ
記事を読んでいて「結局どうしたらいいかわからない」「すぐになんとかしたい」「直接専門家に相談してみたい」という方も多いはず。そんなときは無料相談窓口を利用してみましょう!専門のオペレーターが対応いたします。
に
まずは無料でご相談!!
お急ぎの方は
お電話が
おすすめです!
8:00~24:00/年中無休
【東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県対応】

お支払い方法
現金

各種クレジットカード

銀行振込対応

QR決済


に

まずは無料で
ご相談!!

東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県対応
\お急ぎの方はお電話がおすすめです/


お支払い方法
現金

銀行振込対応

各種クレジットカード

QR決済

遺品供養についてのよくある質問
-
Q 遺品供養とは何ですか?
A.遺品供養とは、故人の持ち物をただ処分するのではなく、感謝の気持ちを込めて供養してから手放すことを指します。お寺や神社で読経やお祓いを行ったり、業者を通じてお焚き上げを依頼するなど、方法は複数あります。 -
Q 遺品供養をしないとどうなるのですか?
A.法的な義務はありませんが、供養をせずに処分すると「気持ちの整理がつかない」「宗教的に気になる」と感じる人も多いです。供養を行うことで、故人を大切に見送ったという安心感を得やすくなります。 -
Q 遺品供養の費用相場はいくらですか?
A.お寺や神社での供養は5千円〜2万円程度、業者によるお焚き上げは数千円〜1万円前後が一般的です。遺品整理とセットで依頼する場合は、供養料が作業費に含まれるケースもあります。 -
Q 遺品供養を依頼する業者はどう選べば良いですか?
A.費用だけでなく「供養証明書を発行してくれるか」「寺社と提携しているか」「口コミや評判が確認できるか」をチェックしましょう。特に供養の実施状況を透明化している業者を選ぶと安心です。 -
Q 遠方に住んでいても遺品供養はできますか?
A.郵送供養サービスを利用すれば可能です。宅配便で遺品を送り、僧侶が読経やお焚き上げを行った後、供養証明書や写真を返送してくれるケースもあります。持ち込みが難しい人に便利な方法です。