30坪の家の解体費用は90万〜150万円が相場！安く抑えるコツ

解体

2025.08.03

30坪の家の解体にかかる費用相場や、構造ごとの違い、費用が高くなりやすい条件、そして内訳や安く抑えるコツまで詳しく紹介します。

この記事を読めば、「自分の家の場合いくらかかるのか？」「どんな点で費用が変わるのか？」「どこまで自分で対応できるのか？」が明確になり、初めての解体でも無駄な出費を防ぎながら、安心して工事を進めるための知識が得られます。

30坪の家の解体を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1 30坪の家の構造別解体費用の相場
2 30坪の家の解体費用の内訳
3 30坪の家の解体費用が高額になりやすい条件
4 30坪の家の解体費用を安く抑える8つのコツ
5 失敗しない！信頼できる解体業者の選び方
6 30坪の家を解体するなら相場と内訳の把握が重要

30坪の家の構造別解体費用の相場

30坪の家を解体するには、構造によっていくらかかるのかをあらかじめ把握しておくことが大切です。
木造・鉄骨造・RC造の種類によって費用は大きく変わり、見積もり金額にも差が出ます。
構造別の相場を知っておけば、金額の妥当性を判断しやすくなります。

木造：3万～5万円（坪単価の目安）90万～150万円（30坪の費用総額の目安）

木造住宅の解体費用は比較的安く、30坪あたり90万～150万円が相場です。理由は、木造は軽量で構造が単純なため、重機の使用や部材の除去作業が少なく済む点にあります。
木造は費用を抑えやすいため、初めての解体でも予算管理がしやすいと言えるでしょう。

鉄骨造：4万～7万円（坪単価の目安）120万～210万円（30坪の費用総額の目安）

鉄骨造は、構造が頑丈なため解体に手間がかかります。坪単価は4万～7万円、30坪では約120万～210万円が目安です。
重機の使用や処分費が木造より高くなる傾向があるため、業者選びの際は鉄骨解体の実績があるかも確認しましょう。

鉄筋コンクリート造（RC造）：6万～8万円（坪単価の目安）180万～240万円（30坪の費用総額の目安）

RC造はコンクリートの破砕や廃材の運搬にコストがかかるため、他の構造よりも解体費用が高めです。

坪単価は6万～8万円で、30坪なら180万～240万円が相場です。
相見積もりを取り、費用の妥当性を見極めましょう。

30坪の家の解体費用の内訳

解体費用は複数の項目で構成されています。それぞれの内訳を知ることで、費用の計算や見積もりの詳細を理解できるようになります。

建物の解体工事費用は30万～50万円

建物本体の解体費用は、仮設工事費と解体作業費を合わせて構成され、30坪の家なら30万～50万円が一般的な相場です。
全体費用の30～40％を占める基本的な工程であり、足場の設置や養生シートによる近隣対策、重機の搬入準備などが含まれます。
特に仮設工事は、近隣トラブルを防ぐうえでも重要なため、費用を削るよりも丁寧な施工を重視しましょう。

付帯工事費用は5万～30万円

30坪の家で付帯物が多い場合、費用は5万～30万円と幅があるのが特徴です。

付帯工事費用とは、建物本体以外の構造物を撤去するための費用を指し、場合によっては全体の費用に大きく影響します。
例えば、ブロック塀・フェンス・庭木・カーポート・物置・浄化槽などが含まれ、1点ごとに撤去の手間と処分費が発生します。
付帯工事は見落とされやすいため、見積もり時には撤去対象を細かく確認し、追加料金が発生しないよ

RC造はコンクリートの破砕や廃材の運搬にコストがかかるため、他構造より高めになる傾向があります。

に注意しましょう。

廃棄物の処分費用は40万～70万円

処分費用は解体費全体の30〜50％程度を占めることが多く、30坪の家であれば40万～70万円が目安となります。

解体によって発生する木材・鉄・コンクリートがら・石膏ボード・プラスチックなどは、産業廃棄物として法令に基づき分別・運搬・処理する必要があります。
処分方法や廃棄物の量によって異なるため、見積書の処分費の内訳は必ず確認しましょう。

その他の諸経費（整地費用・雑費など）は5万～10万円

解体後に土地を売却する予定がある場合は、更地にする必要があり、追加で5万～10万円ほど発生します。

その他の諸経費には、現場管理費・書類作成費・重機の回送費・整地作業費などが含まれます。
なお、建物滅失登記を家屋調査士に依頼する場合は、3万～5万円程度が相場です。
細かい費用が積み重なるため、「諸経費一式」の記載には注意し、詳細な内訳を提示してくれる会社を選ぶのが良いでしょう。

30坪の家の解体費用が高額になりやすい条件

その主な理由は、追加作業や特殊な処分が必要になるケースがあるからです。具体的には以下のような状況が該当します。ぜひ参考にしてください。

アスベスト（石綿）が含まれている建物
敷地の面積が広く、作業範囲や搬出距離が大きい場合
地中に埋設物（浄化槽・井戸・地中梁など）がある
立地が悪く、前面道路が狭く重機が入れない
家屋の老朽化が進み、解体時に安全対策が必要な場合
隣家との距離が近い
ベタ基礎や深基礎など、撤去に手間のかかる基礎構造
大量の残置物・不用品がある
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の頑丈な建物

これらの条件を事前に把握しておくことで、予期せぬ出費を防ぎ、より正確な見積もりにつなげられます。

30坪の家の解体費用を安く抑える8つのコツ

解体工事の費用は、工夫次第で数十万円単位の節約が可能です。その理由は、見積もりの取り方や時期の選び方、補助制度の活用によって、実質の負担額に大きな差が出るからです。
ここでは、無理なく実践できる8つのコツを詳しく解説します。

複数の解体業者から相見積もりを取る

解体費用を抑えるための基本は、複数の業者から相見積もりを取ることです。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断がつきません。
同じ条件で複数社に依頼することで、料金の妥当性やサービス内容の違いが見えてきます。
費用差が10万〜30万円以上出ることも珍しくないため、それぞれ比較して適正な価格で発注するのが成功への近道です。

残置物は可能な範囲で自分で処分する

不用品や家財などの残置物は、自分で処分すればその分の費用を大幅に節約できます。業者に一括処分を依頼すると、分別・運搬・処分費用が上乗せされ、数万円～十数万円になることもあります。
例えば、粗大ゴミ回収やリサイクルショップを活用すれば、無料～低価格で処理できるかもしれません。
特に処分量が多いときは、事前に整理・処分しておくことで解体費用の見積もり額が抑えられます。

自治体の補助金・助成金制度を利用する

老朽危険家屋の除却支援や空き家解体助成など、補助金の対象になると自治体から最大で50万円前後の支援が受けられる可能性があります。
市区町村ごとに条件や対象物件が異なるため、解体を検討する前に役所や自治体の公式サイトを確認しましょう。
制度を活用すれば、自己負担を大きく減らすことが可能です。

家の解体費用に使える補助金について詳細を確認したい方はこちら！

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滅失登記を自分で行う

解体後は建物滅失登記を法務局に届け出る必要がありますが、自分で行えば費用を節約できます。
司法書士や業者に依頼すると1万～5万円程度の報酬がかかりますが、個人申請なら必要なのは印紙代と交通費のみです。
法務局の相談窓口を活用すれば手続きも難しくありません。少し手間はかかりますが、数万円単位でのコスト削減が期待できます。

繁忙期（12月～3月）を避けて依頼する

解体業界には繁忙期があり、特に年末年始から年度末（12月〜3月）は工事依頼が集中し、費用が高くなりやすいのが特徴です。

さらに、業者が強気の価格設定をするため、値引きが難しくなります。反対に、4月～6月・9月～11月は比較的空いており、割安な見積もりが出やすくなるかもしれません。
スケジュールに余裕がある場合は、閑散期を狙うことでコストを下げやすくなります。

家の建て替えなら分離発注を検討する

分離発注とは、ハウスメーカーを通さず、施主が自ら解体業者を選んで直接契約する方式です。

ハウスメーカーに依頼すると下請け業者に解体を依頼するため、中間マージンが発生します。

家の建て替えを予定している場合、解体工事はハウスメーカー経由ではなく直接発注することで費用を節約できます。
直接、信頼できる解体業者に依頼することで10万〜30万円以上安くなることもあるでしょう。
もし見積もりに「紹介手数料」などの名目がある場合は、分離発注を検討する価値があります。

建て替え時に使える補助金もあるので、詳細は以下を確認してみてください。

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近隣への配慮を怠らない

近隣への配慮を怠ると、解体工事に思わぬ遅延や追加費用が発生するリスクがあります。
なぜなら、解体工事は騒音・振動・粉塵・交通の妨げなどが発生し、生活環境に影響を与えやすいからです。
これらが原因で住民トラブルに発展すると、工事が一時中断されて日数が延び、追加の人件費や重機費がかかることがあります。

また、養生不足による粉塵飛散や、搬出車両の違法駐車などが苦情につながることも考慮しなくてはなりません。