2024年09月16日
この記事では、パソコン処分前のデータ消去について幅広くまとめています。
ゴミ箱にデータを移す、フォーマットの実施など画面上で簡単にできる操作もありますが、これだけでは完全にデータを消去できません。
データ消去忘れによるリスクを負わないためにも、確実かつ安全にパソコンの処分を進めてください。データ消去方法として代表的なものをいくつか紹介します。
記事の目次
パソコン処分前に欠かせないデータ消去は、以下のようにさまざまな方法で実行可能です。
パソコンに関する知識がない方でも実行できる方法はあるため、ゴミとして廃棄・または売却や譲渡する際は、個人情報漏洩のリスクを回避するためにも必ずデータ消去を実行してください。
以降の見出しでは代表的なデータ消去方法について、それぞれの詳細を紹介します。
パソコンのデータは、内部に組み込まれたHDDやSSDといったハードディスクに保存されています。
そのため、ハードディスクを物理的に破壊することでデータの完全消去が可能です。それぞれの物理的な破壊方法を紹介します。
HDDの破壊には、主に以下の方法がとられます。
HDDはケースに覆われているため、中身の記録面を傷付けるのは多少力仕事となります。
作業の際はケースの破片が飛び散る恐れもあるため、自身や周囲が怪我をしないように注意して進めてください。
SSDの主な破壊方法は以下の通りです。
SSDはカバーが付いていないタイプもあり、HDDよりも破壊は容易です。破壊したHDD・SSDについては、自治体の不燃ゴミや不用品回収業者に依頼して処分しましょう。
データ消去ソフトを使うことで、パソコン上の操作のみで手軽にデータを消去できます。
家電量販店やオンラインショップで数多くのデータ消去ソフトが販売されていますが、以下のポイントを押さえて最適な製品を選択しましょう。
中には無料ソフトも公開されていますが、消去にかかる時間や性能自体が有料ソフトに比べて劣るものも多いので、安全性を担保するためにも有料かつ評判のよいソフトを活用してください。
以下でWindows、macOSそれぞれに対応するおすすめのデータ消去ソフトを紹介します。
「HD革命/Eraser Ver.8_パソコン完全抹消」は、Windowsに対応するデータ消去ソフトです。
内蔵ハードディスク、パソコン丸ごとのデータ消去だけでなく、USBメモリーやSDカードなど細かい単位で完全にデータを消すことも可能です。
起動ディスクをパソコンに入れた後は、画面の案内に沿ってデータを消去したいドライブやデバイスをチェックするだけ、パソコンに慣れていない方でも安心して操作できます。
対応OS:Windows10(32bit,64bit)/ 11(64bit)
「CleanMyMac X」は、macOSに対応したデータ消去ソフトです。
データ消去はもちろん、ウイルスの駆除や所持しているアプリのアップデート管理など、パソコンのあらゆるデータを制御してくれる便利ソフトとしても知られています。
対象を復元不可能な状態にするシュレッダー機能は、確実にデータを消去しておきたいパソコンの処分前作業としてうってつけです。
macOS対応のデータ消去ソフトはWindowsと比べても少ないため、迷う場合には評判のよいこちらのソフトの利用をおすすめしまうす。
対応OS:macOS 10.13以降
データ消去を専門的に行う業者に依頼すれば、自身の手間をかけずにデータを消去してもらえます。
業者の店舗へ直接持ち込み、または事前申込でパソコン本体を郵送しての対応となるケースがほとんどです。
データ消去の専門業者も検索すると数多く出てくるため、業者選びに悩む方は以下のポイントを押さえておきましょう。
特に完了証明書は、適切にデータが消去されたことを対外的に証明できるもので、事業で使ったパソコンの処分を行う際には社会的信用の担保にもつながります。
データ消去のみ、あわせてパソコン処分も可能など提供するサービスは業者ごとに異なるため、かかる費用や時間も考慮して適切に判断してください。
最近のOSでは、専用のソフトを使わなくてもパソコン上の操作のみでデータの完全消去が可能です。
パソコン上の操作でデータを削除する場合は、大切なデータのバックアップは済ませた上で慎重に作業を進めましょう。
パソコンの操作に多少慣れている方であれば、以下の方法を試してみてください。
Windows10・11の場合は、コマンドプロンプトにてcipherコマンドを使うことでデータの完全消去が可能です。
cipherコマンドとは、指定した領域に対して特定データを3回上書き処理するもので、これにより元のデータを消去した上で復元不可能な状態とします。
cipherコマンドの使い方は以下の通りです。
コマンドを入力後にデータの上書き処理が始まり、しばらく待機してエラーがなければ完了です。上書き処理は長い場合数時間にも及ぶため、時間に余裕を持って実行してください。
Appleシリコン搭載モデルのMacでは「すべてのコンテンツと設定を消去」よりデータ消去が可能です。以下手順に沿って操作を実行してください。
Windowsの方法に比べて簡単に実行できるため、Macを所有する方はパソコン上の操作によるデータ消去をおすすめします。
パソコンの処分前にデータ消去を依頼する場合は、そのまま処分まで進めてくれる方法を選ぶのも手間を省けて効率的です。
以下の方法はパソコン処分とデータ消去を同時に依頼できるため、処分時の参考にしてください。
大手家電量販店では、パソコン処分時にデータ消去のサービスを実施している所もあります。たとえばヤマダ電機の場合、以下2つのデータ消去サービスを提供しています。
この2つの方法のうち、提携業者が提供するパソコン無料処分サービスについては、データ消去後にそのまま処分が可能です。
申し込み方法や引き取り条件等は家電量販店のサービスで異なるため、近場に店舗がある方は確認してみましょう。
パソコンの製造メーカー各社も、データ消去サービスを提供しています。
対象製品をメーカーに送付する、エンジニアが現場に訪れてその場でデータ消去を実行してくれるなどそれぞれで対応も異なるため、費用やかかる日数にも応じて最適な方法を選びましょう。
メーカーによっては、他社製のパソコンはサービス対象外とする所もあるので要注意です。
各メーカーへのデータ消去依頼は実績豊富でセキュリティ性も高く、データの取り扱いに不安が残る方にはおすすめの方法です。
不用品回収業者はパソコンの処分に対応していますが、処分時にデータ消去まで実施してくれる業者もあります。
不用品回収業者は電話やメール、LINEによる問い合わせで迅速に現場へと駆けつけるので、自身がどこかへ運搬・配送する手間もかかりません。
またマウスやキーボードといった付属品もまとめて処分してもらえるため、パソコン本体以外の品目がある方にもおすすめです。
お得な費用でパックプランを提供する不用品回収業者については、こちらの記事も参考にしてください。
データ消去も含めたパソコン処分にお困りなら「粗大ゴミ回収隊」におまかせください。
データ消去がまだのパソコンも回収後迅速に作業を進めるため、個人情報漏洩の心配も無用です。
パソコン本体はもちろん、マウスやキーボード等の付属品もパックプランでお得に処分できます。
対応エリアには最短25分で駆けつけ可能、早朝・深夜の依頼でもご希望の時間に合わせてスタッフが現場へと伺います。
データ消去と処分の費用を安く抑えたい、そして都合のよいタイミングで片付けたい方は、ぜひご活用ください。
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