2024年08月28日
この記事では、不要になった仏具の処分について幅広くまとめています。
故人を弔うために使われる仏具ですが、さまざまな理由で処分を検討するタイミングが出てきます。
仏様が宿る神聖な道具として、処分方法には頭を悩ませる方も多いです。
そのような方へ向けて、寺や仏具店をはじめとする代表的な処分方法を紹介します。
処分時の供養や費用相場、注意点も解説するため、仏具の処分を検討中の方は参考にしてください。
記事の目次
仏具の主な処分方法を紹介します。
故人の弔いに使われる道具として、仏具の処分方法は一般的な不用品と比べても特殊です。
お寺や仏具店での処分方法を中心にいくつか紹介するため、自身の状況に合う最適な方法を選択してください。
仏具の処分については、お寺に依頼して供養・お焚き上げを進めてもらうケースが一般的です。
ここでいうお寺とは先祖代々のお墓がある「菩提寺」を指すことが多く、日頃の法要等で関わりがあると仏具の処分も頼みやすいです。
もし菩提寺が分からない場合には、近場にあるお寺に仏具の処分を引き受けてもらえるか相談してみるとよいでしょう。
お寺によって宗派も異なりますが、違う宗派であっても仏具を処分可能な場合があります。
お寺での処分時は仏具の引き取りや処分時の供養とあわせて、お布施という形で費用を支払う形になります。
基本的に持ち込みとなるため、運搬の手間がかかる点は覚えておきましょう。
仏具を専門に取り扱っている仏具店は、処分にも対応している店舗が多いです。
不要な仏具を持ち込めば回収してもらえます。
費用の有無は仏具の種類や店舗ごとに詳細も異なるため、持ち込む前には必ず確認しておきましょう。
店舗によっては、そこで購入した仏具店しか引き取り対象にならないケースもあり注意が必要です。
お寺や仏具店で処分しなくとも、自治体のゴミ回収に出す方法も手段としてはありです。
一般ゴミに出せる大きさであれば費用もかからず、手軽に処分できるのがメリットです。
金属製のおりんや木製の仏膳台など仏具ごとに素材もさまざまなため、可燃・不燃の分別だけは自治体のルールを守って適切に行いましょう。
自治体のゴミ回収に出す場合は、仏具とその他のゴミは別の袋に分けておくとよいでしょう。
不要な仏具は、不用品回収業者に処分してもらうのもおすすめです。
あらゆる素材の仏具をまとめて回収可能、自身で分別する労力もかからず手軽に処分できます。
遺品整理サービスを同時に提供する業者であれば、事前の供養まで実施してくれるケースもあるため要確認です。
単品ではなく積み放題のパックプラン等を活用することで、通常よりも安い費用で処分できます。
対応エリアであれば即日駆けつけてくれる業者も多いため、仏具を一度に片付けたいタイミングがあれば利用してみましょう。
不用品回収業者は数も多いため、相場にも見合うお得な料金で対応してくれる優良業者を選んでください。
仏具の処分も可能な優良不用品回収業者は、こちらの記事でも紹介しています。
一部の仏具においては、処分前に閉眼供養を実施するのが一般的です。
閉眼供養が必要とされるのは主に以下の仏具です。
これら仏具は取り替えの効かない物であり、事前の開眼供養によって魂が宿っていると考えられているため、閉眼供養が推奨されています。
閉眼供養の実施は法的に定められているわけではありませんが、実施しなければ弔いの心が故人やご先祖に届かないとも言われており、処分前の大切な工程になります。
宗派によって詳細も異なりますが、然るべき手順を踏んだ上で処分を進めましょう。
前述した処分方法における、仏具の処分費用相場は以下表の通りです。
処分方法ごとに詳細も異なりますが、それぞれ予算を考える場合の費用感として参考にしてください。
処分方法 | 費用相場 |
---|---|
お寺での処分 |
3,000円~30,000円 |
仏具店の引き取り |
無料~10,000円 |
自治体のゴミ回収 |
無料 |
不用品回収業者 |
3,000円~5,000円 |
お寺で処分する場合は、品目に応じても費用の相場が大きく異なるため要注意です。
特に、仏壇を引き取ってもらう場合には費用は高くなる傾向にあります。
不用品回収業者に依頼する場合は、まとめての処分がお得になるパックプランの利用がおすすめです。
たとえば、東京近郊の不用品回収業者が提供するパックプランの相場は以下の通りです。
積載プラン名(トラック目安) | 料金相場 |
---|---|
Sパック(軽トラック) |
25,000円~40,000円 |
Mパック(1.5tトラック) |
45,000円~60,000円 |
Lパック(2tトラック) |
60,000円~80,000円 |
LLパック(4tトラック) |
80,000円~ |
不用品回収業者のパックプランは、利用するトラックの大きさにも応じて相場は変わります。
大量の不用品がある場合は費用も高くなりますが、それぞれを単品で処分する場合に比べると手間・コストともにお得です。
予算や状況にも応じて、自身に合った方法を選んでください。
仏具を処分する際の注意点を紹介します。
故人を弔うために使われる神聖な道具である仏具は、処分時もいくつか確認すべきポイントがあります。
誤った方法で処分してしまったり、後悔することがないよう以下の点に気をつけてください。
仏具の処分時には、貴重品が紛れていないか必ず確認してから処分を進めましょう。
特に注意しなければならないのが仏壇です。
仏壇には引き出しや小物入れのスペースが付いていますが、ここに故人の遺品や通帳・印鑑、家宝にあたる貴重品を収納したまま処分してしまう恐れがあります。
仏壇によっては分かりづらい箇所に引き出しが付いているため、親族にも相談の上で確実に貴重品を取り出してから処分を進めましょう。
仏具の処分時は閉眼供養を実施してから処分しましょう。
開眼供養を行なった仏具の閉眼供養を行わないまま処分するのは、罰当たりと考えられることも多いです。
仏具の処分サービスを提供する業者によっては、事前に閉眼供養された物のみ処分を受け付けているケースもあるため注意してください。
仏具の処分は、最終的には宗派に応じたルールで進めましょう。
たとえば浄土真宗の場合、仏具の処分時に閉眼供養は実施しません。
これは浄土真宗における「臨終即往生(りんじゅうそくおうじょう)」という、仏具に故人の魂は宿らないという考えによるものです。
閉眼供養の代わりに遷座法要(遷仏法要)を実施するため、処分時はこの法要を終えてからとしておきましょう。
閉眼供養や法要を実施した後の仏具は魂が抜けて役目を終えた物ではありますが、だからといって雑に取り扱うのはよくありません。
役目を十分に果たしてくれたこれまでの感謝の気持ちを込めて、丁寧に取り扱い処分を進めてください。
仏具の取り扱い方は親族間において考えが異なるケースもあるため、無用なトラブルを起こさないことが大切です。
処分しても構わないという考えの人もいれば、家で大切に保管しておくべきと考える人もいます。
無断で処分を進めてしまうとトラブルになりかねないため、事前の話し合いは必須です。
処分にかかる費用なども含めて、時間を作って一度話し合うことをおすすめします。
仏具の処分を検討する場合、どのタイミングで処分するのが適切なのでしょうか。
おすすめとされるタイミングがいくつかあるため紹介します。
処分時は、それぞれの宗派のルールに応じて適切に処分を進めてください。
お墓を解体・撤去する、いわゆる「墓じまい」を実施する時は、仏具を処分するタイミングとしても適しています。
このタイミングで仏壇や位牌をはじめとする仏具の閉眼供養をまとめて行い処分を進めます。
年末の大掃除のタイミングで、使っていない仏具がある場合は片付けてよいでしょう。
大掃除ではその他大量の不用品が出ることも予想されるため、不用品回収業者が提供するパックプランを利用すれば費用を抑えた処分が可能です。
家の引越しやリフォーム時は、不要な品目を片付ける絶好のタイミングです。
仏具をはじめとする家の不用品を、引越し業者や不用品回収業者へ依頼するとよいでしょう。
仏具は頻繁に交換する物ではないですが、何代にも渡って使われ続けている仏具は脆くなっているケースも考えられます。
特にひび割れや破損など物理的な劣化が見られるものについては、処分して新しく買い換えるのもよいでしょう。
仏壇などは交換するのも大変ですが、香炉や花立などの小さな仏具であれば処分も手軽に進められます。
仏具をどう処分すべきかお悩みの方は「粗大ゴミ回収隊」までご連絡ください。
香炉などの小さな仏具から大きな仏壇にいたるまで幅広い品目の回収に対応可能、現場へは最短25分で熟練スタッフが駆けつけます。
それぞれ単品での処分はもちろん、まとめてお得に回収できるパックプランのサービスも提供しています。
費用を抑えて仏具を処分したい方、引越しや大掃除のタイミングにあわせて柔軟に対応してもらいたい方にはおすすめのサービスです。
現場への出張費や見積もり費は無料、作業前のキャンセル料は発生しないため、まずはお気軽にご相談ください。
仏具やその他品目の処分に関するお問い合わせもお待ちしています。
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