2023年04月13日
この記事では、行政や民間によるゴミ屋敷の支援方法の種類や内容などについてご紹介します。
結論からお伝えすると、行政の支援方法は限定的のため、必要に応じて粗大ゴミ回収業者を利用することがおすすめです。
この記事では、ゴミ屋敷の行政による支援方法や内容、ゴミ屋敷を放置する問題点などについて解説します。
ゴミ屋敷の片付け・処分について支援を受けたい方は、この記事を参考にしてみてください。
記事の目次
各自治体がゴミ屋敷の住人に対して行う福祉的支援は、介護支援・精神的支援・経済的支援の3つです。
行政ができるゴミ屋敷の支援方法は、自治体によって異なります。
いずれの支援方法にもコストがかかるため、経済的支援まで策定している自治体はそれほど多くありません。
高齢者が住む住宅のゴミ屋敷問題を解決したい場合は、高齢者支援を目的とした「地域包括支援センター」に相談しましょう。
医療や介護、福祉など、さまざまな側面から高齢者をサポートすることを目的に設置されており、その地域に住む65歳以上の高齢者や高齢者支援の活動をしている方が利用できます。
高齢者の家族や親族、介護者も「高齢者支援の活動をしている方」に分類されるため、家族・親族の家がゴミ屋敷化している場合は相談してみましょう。
それでは、各自治体がゴミ屋敷の所有者に対して行う福祉的支援について詳しく解説します。
身体的事情により自力でゴミを片付けることができずにゴミ屋敷になる場合があります。
介護によってゴミの蓄積を防ぐ、ゴミ捨てをサポートするなどして、ゴミ屋敷化を防止しています。
うつ病や統合失調症など、精神的な症状によってゴミを捨てることができず、ゴミ屋敷化するケースがあります。
また、認知症によってゴミ収集所からゴミを持ち帰って自宅に溜め込むケースも少なくありません。
自治体は、介護や見回り、所有者とのコミュニケーションを通じてゴミ屋敷問題の解決に努めています。
ゴミ屋敷状態を解消したくても、経済的に貧窮しているために対処できないケースがあります。
この場合は、自治体がゴミ屋敷の解消に必要な費用を支援します。
近所や貸している賃貸住宅のゴミ屋敷化に悩んでいる場合は、行政に支援を依頼しましょう。
行政ができるゴミ屋敷の支援方法について、具体的に紹介します。
ゴミ屋敷の住人に対し、ゴミ屋敷状態を解消するよう指導してくれます。
ゴミ屋敷を解消するために利用できるサービス、方法など、住人が実際に行動できるような指導を行います。
さまざまなサポートを提供してもゴミ屋敷状態の解消に向けて住人が行動しない場合は、ゴミの処分について文章で戒告します。
ただし、戒告には法的な拘束力がないため、必ずしもゴミ屋敷が解消されるとは限りません。
戒告を無視してゴミ屋敷を放置し続けた場合は、行政代執行によって強制的にゴミが撤去・処分されます。
行政代執行にかかった費用は所有者が請求を受けるため、放置していれば行政の負担でゴミを撤去してくれるわけではありません。
ゴミ屋敷の行政代執行についてはこちらの記事をご覧ください。
ゴミ屋敷の解消に向けて条例を定めてさまざまなサポートを提供している自治体と、その支援内容について詳しくみていきましょう。
世田谷区は、平成28年3月に「世田谷区住居等の適正な管理による良好な生活環境の保全に関する条例」を制定しました。
住居や敷地内外に大量の物品を溜め込むことで、悪臭や害虫、通行の障害、周辺住民への生活への影響などが発生している場合は、問題解決に向けて助言や福祉的支援を行います。
また、やむを得ず住人がゴミ屋敷状態の解消ができない場合には、世田谷区が片付けや整理整頓を行い問題解決を図ることを定めています。
大阪市は、「大阪市住居における物品等の堆積による不良な状態の適正化に関する条例」を平成25年12月に制定しました。
ゴミ屋敷問題を解決するために、まずは福祉的支援を通じて住人に寄り添う方針です。
また、ゴミ屋敷解消後も再びゴミ屋敷に戻ることがないように見守り支援を継続することを定めています。
豊田市は従来より、ゴミ屋敷の解消に向けて廃棄物の撤去支援等を行ってきました。
支援の拒否やゴミ屋敷解消に長期間を要することを受け、支援策・措置を明確化して推進するために「豊田市不良な生活環境を解消するための条例」を平成28年3月30日に制定しました。
住人が孤立しないよう、地域と行政の連携によりゴミ屋敷問題の解消に取り組んでいます。
行政の支援だけではゴミ屋敷の解消は難しいため、次のような方法も検討しましょう。
粗大ゴミ回収業者やゴミ屋敷片付け業者など、プロの業者を頼ることでゴミ屋敷をスピーディーに解消できます。
自分でゴミを分別・運び出しをする必要はありません。階段しかないマンション・アパートでも、業者がすべてのゴミを運び出してくれます。
業者によって対応範囲や対応の質、料金などが異なるため、自身の希望の条件を満たした業者に相談しましょう。
ゴミ屋敷の片付けにおすすめの業者についてはこちらをご覧ください。
親族や友人にゴミ屋敷の片付けをお願いする方法もあります。普段から関わりが深い親族や友人に相談してみましょう。
場合によっては有償でサポートをお願いすることも検討してください。
ゴミを放置したぐらいでトラブルはなかなか起きないと思いがちですが、ゴミ屋敷には次のような問題点があります。
ゴミに引火して火災や爆発が起きたり周辺に散乱して近隣住民に迷惑がかかったりする恐れがあります。
ゴミ屋敷は自分たちだけの問題ではなく、近隣住民が懸念する大きな問題であることを認識しなければなりません。
災害は滅多に起きないため、ゴミ屋敷問題について深刻に考えていない場合もあります。
しかし、災害はいつ起きるかわからないため、なるべく早く問題解決に向けて行動を始めなければなりません。
マンションやアパートがゴミ屋敷になった場合、他の住民が退去して大家の家賃収入が低下する恐れがあります。
また、地域住民が別の地域に移住することは、自治体にとっても好ましいことではありません。
ゴミ屋敷問題を解消したい場合は、行政の支援を受けるだけではなくプロの業者に片付けを依頼することをおすすめします。
数ある業者の中でもおすすめなのが粗大ゴミ回収隊です。
軽トラック目安で積載可能、1.5tトラック目安のMパックなど、あらかじめ費用がわかる料金プランがあるため、安心して依頼できます。
ゴミ屋敷問題を放置すると、行政代執行を受けて多額の費用を請求されたり、周辺住民の生活に多大な影響を及ぼしたりする恐れがあるため、なるべく早く解消に向けて行動を始めましょう。
ゴミ屋敷の片付けでお困りの方は、ぜひ「粗大ゴミ回収隊」にご相談ください。
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