ソーラーパネル・太陽光パネルの処分方法!寿命や廃棄費用・注意点
2023.03.27
この記事ではソーラーパネル・太陽光パネルの処分方法について詳しく紹介します。
ソーラーパネルの寿命や廃棄にかかる費用、注意点についても解説していきます。
ソーラーパネルは「太陽電池パネル」「太陽光パネル」といった呼び方があります
これからソーラーパネルの交換や処分を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
ソーラーパネルは産業廃棄物
処分方法を解説する前にソーラーパネルのゴミの分類について説明します。
ソーラーパネルは「産業廃棄物」としての分類です。
産業廃棄物は、産業廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令)で定められた通り、適切な処分方法を選ばなくてはなりません。
産業廃棄物処理法では、以下の2つのいずれかで処分する必要があります。
排出事業者の責任
産業廃棄物処理法では、事業活動に伴って生じた廃棄物を、自らの責任で処理しなければならないと定められています。
そのためソーラーパネルの処分についても、販売元や製造メーカーに処分の責任があります。
産廃委託契約
事業者自らでの処分が難しい場合は、産廃委託契約を結び、その処分を他の業者に委託することができます。
産廃委託契約では処分後「マニフェスト」を発行してもらう必要があります。
マニフェストとは、産業廃棄物が適切に処理されたことを証明するための書類です。
ソーラーパネルの処分についても、業者に委託して処分した場合は、マニフェストを発行してもらい、5年間保管しなければなりません。
ソーラーパネル・太陽光パネルの処分方法
ここからは、ソーラーパネルの処分方法について解説します。
- 購入時に引き取ってもらう
- 解体業者に依頼する
- 産業廃棄物回収業者に依頼する
主なソーラーパネルの処分方法は上記の3つです。
購入時に引き取ってもらう
ソーラーパネルを交換するなら、購入時に古いソーラーパネルを引き取ってもらうことができることがあります。
ソーラーパネルの撤去作業は「電気設備工事士」の資格が必要です。
購入時に取付工事を行う作業員は電気工事士の資格を持っていることが必須なので、撤去の作業も当然依頼できます。
ただし、購入してソーラーパネルを取付工事をする施工会社と、処分する業者が別であることも多く、処分だけを依頼することができないのは難点です。
また交換した後の古いソーラーパネルは、産業廃棄物として処分するための費用がかかります。
◆メリット
- 購入と同時に処分できる
◆デメリット
- 委託業者を挟むため処分費用が高い
- 処分だけの依頼はできない
解体業者に依頼する
解体業者にソーラーパネルの撤去・処分を依頼する方法です。
解体業者は、電気工事士の資格を持った作業員がソーラーパネルの取外しから処分まで一括で行うため、委託業者を挟まないことも多いです。
専門業者での作業になるので、比較的処分費用が安いことがメリットでしょう。
処分にともなってマニフェストを発行してくれる専門業者に依頼することが大切です。
◆メリット
- プロの施工で分別も不要
- 委託業者を挟まず処分費用が安い
◆デメリット
- 処分費用にバラつきがある
不用品回収業者に依頼する
ソーラーパネルは、知人などに電気工事士の資格を持っている人がいれば撤去だけは可能です。
業者が取外しを行った場合には「産業廃棄物」として取り扱うソーラーパネルですが、個人で取外しを行った場合は、例外的に「一般ゴミ」として廃棄できます。
不用品回収業者には、大量の不用品をまとめて回収できる「定額パック」という料金プランがあります。
一軒家の屋根に取り付けられるソーラーパネルは、およそ16枚~20枚です。
定額でトラックにのせ放題で処分できる「定額パック」を利用すれば、処分費用を安く抑えることができます。
◆メリット
- 処分費用のみなので安く抑えられる
- 定額パックでまとめて処分できる
◆デメリット
- 撤去と別に依頼しなければならない
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ソーラーパネルの廃棄までの費用
ソーラーパネルを廃棄するには、撤去から処分までのトータルの費用で考えておかなければならない点に注意しましょう。
ソーラーパネルの撤去から処分をすべて専門業者に依頼する場合では、一般的な一軒家では、撤去に10~12万円、運搬や処分には5~7万円ほどと言われます。
処分場までの距離で運搬費は変動しますので、撤去から処分まで合計で15万円~25万円ほど考えておくと良いでしょう。
ソーラーパネル撤去費用
ソーラーパネルの撤去を専門業者に依頼した場合、撤去費用として「作業費」「人件費」「足場代」などがかかります。
足場を使わず、クレーンでの撤去作業を行う業者もあります。
足場代がかからないのとクレーン車の利用料金は、比較的安いので少しでも費用を抑えたい人は、そのような業者を選びましょう。
また、撤去した後に屋根の修理費などがかかることも多いです。
おおよその撤去費用の相場は以下の通りです。
内訳 | 費用相場 |
---|---|
作業費・人件費 | 10万円~12万円 |
足場代 | 10万円~15万円 |
屋根修理費(部分修理) | 10万円~25万円 |
ソーラーパネルの処分費用
ソーラーパネルの撤去後、運搬して処分する費用もかかります。
一般家庭に取り付けたソーラーパネルの枚数が16枚~20枚ですから、処分費だけなら2万円~3万円ほどとなります。
内訳 | 費用相場 |
---|---|
運搬費 | 処分場までの距離で変動 |
処分費 | 1枚あたり1,200円 ※単結晶ソーラーパネル重さ18㎏以下 |
ソーラーパネルの寿命
次にソーラーパネルの寿命について解説します。
今後ソーラーパネルのリサイクル義務化の流れも確実に進んでいますので、将来的にかかる処分費用なども考慮しておきましょう。
製品寿命は約25~30年
ソーラーパネルの製品寿命は約25年~30年とも言われています。
そのため、ソーラーパネルの販売元が25年の保証をつけているケースもあります。
修理費が安くなったり、交換時の新しい購入費用が安くなるなど、メリットも多いです。
新しくソーラーパネルを購入する際には、寿命を考えて検討してみてください。
環境省によるリサイクル義務化の議論
2011年の東日本大震災をきっかけにに太陽光発電への注目が高まりました。
また2012年7月には、再生可能エネルギーの固定価格買取制度「FIT制度」が始まり、ソーラーパネルの導入が一気に加速しました。
しかし、ここで問題になるのがソーラーパネルの処分問題です。
現在設置されたソーラーパネルの寿命を考えると、2035~2040年ごろには、大量のソーラーパネルを処分しなければならないことが懸念されています。
そのため、環境省では使用済み太陽光パネルのリサイクルを義務化することを検討しています。
リサイクルが義務化することで、処分費が今よりも高額になる可能性が高いです。
現在では、ソーラーパネルの買取業者も増えてきています。
安くソーラーパネルを処分するなら買取業者を探してみるのもおすすめです。
ソーラーパネル処分時の注意点
最後にソーラーパネルの処分の際に注意しなければならないことを解説します。
ソーラーパネルの廃棄は「撤去」と「処分」にわけて考え、総合的に安く、安全な方法を選択するのがおすすめです。
通常の不用品や粗大ゴミ処分とは、異なる点も多くありますので、注意点はしっかり把握しておきましょう。
産業廃棄物はほとんどの自治体で処分できない
前述の通り、ソーラーパネルは「産業廃棄物」扱いになることがほとんどです。
自治体では事業から排出されたゴミである産業廃棄物は回収できません。
一部例外として、事業者ではない個人の電気工事士が撤去したソーラーパネルは、一般ゴミの扱いで処分できることがあります。
しかし、自治体でソーラーパネルを一般ゴミとして捨てることはほとんどなく、個人の電気工事士が取外しを行うのはレアケースでしょう。
自治体でソーラーパネルは、処分できないと考えるのが無難です。
災害時は自分で処分する可能性あり
地震や台風などの災害時に、ソーラーパネルが破損し、自分で処分しなければならない可能性もあります。
屋根についたままのソーラーパネルなら、設置した工事会社に連絡し修理や交換を依頼します。
地面に落ちてしまった場合は、産業廃棄物ではなく「一般廃棄物」としての処分が必要です。
自治体では処分できないことがほとんどですので、不用品回収業者などに処分を依頼するのがおすすめです。
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ソーラーパネル処分なら「粗大ゴミ回収隊」へ
ソーラーパネルは、鉛やセレンやカドミウムなどの有害物質が含まれているため、取外しから処分までをまとめて専門業者に依頼するのがおすすめです。
「粗大ゴミ回収隊」は不用品回収を専門に行う業者です。
また、解体作業などにも相談を受付います。
ソーラーパネルの撤去作業から処分までワンストップで依頼できるのが魅力です。
粗大ゴミ回収隊なら、一軒家から事業で利用したソーラーパネルも処分可能。
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ソーラーパネル本体、接続箱・集電箱、パワーコンディショナー(PCS)、蓄電池・分電盤などの周辺機器についてもまとめて回収いたします。
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- 楽器類(ピアノ、ギター、ドラムセットなど)
- スポーツ用品(バイク、自転車、トレーニングマシン、ゴルフクラブなど)
- 育児用品(ベビーカー、チャイルドシート、ベビーベッドなど)
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