ためこみ症とは?ゴミ屋敷の原因になる症状、治療方法まで徹底解説

2022年08月25日

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今回は、ためこみ症について詳しく解説します。この記事を読めば、ためこみ症について理解が深まるはずです。また、ゴミ屋敷の原因が、ためこみ症であるかも確認できます。ぜひ、ゴミ屋敷に悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。

ためこみ症とは

ためこみ症とは

ためこみ症(Hoarding disorder)とは、道端で配布されていたチラシやティッシュ、着れなくなった古着などを部屋にためこむ症状をいいます。

自宅のリビングや寝室だけでなく、廊下まで不要な物が積み上げるため、常に散らかった状態の部屋になってしまうのです。

自宅のゴミ屋敷化と相関関係のある病気として知られています。

ためこみ症の症状

ためこみ症の方は、価値のない物(新聞、雑誌、古着、鞄、郵便物、賞味期限切れの食材など)を部屋に溜め込みます。

自分で収集した物に対して、強い愛着心があるため捨てることができません。また、あらゆる物を溜め込むため、部屋が汚部屋になったり、ゴミ屋敷化したりしてしまいます。

ためこみ症の症状例

50歳の男性は、新聞紙や雑誌、道端で配布されていたチラシ、ポストに投函されていたDMなどの紙類を大量に収集する癖を持っていました。

自宅のリビングや寝室に紙類を積み上げ、家の中が散らかった状態です。本人は「いつか使用するかもしれないから、捨てることはできない」と主張していましたが、生活に支障が出るほど部屋が散らかっており家族が迷惑しています。

このような暮らしを送る中で、妻から離婚を突きつけられたことをキッカケに病院で診察を受けた結果、ためこみ症であることが発覚しました。

ためこみ症の有病率

ためこみ症の有病率は約2%~6%です。11歳から15歳の頃に症状が現れ始めて、20代中頃になると日常生活を妨げるようになります。30代中頃になると仕事や私生活で著しい苦痛が生じます。

このように年齢を重ねるにつれ、ためこみ症は悪化していくため、治療していかなければいけません。また、女性より男性の有病率が高い病気です。

ためこみ症を治療しないリスク

ためこみ症を治療しないリスク

ためこみ症を治療せずに放置してしまうと、どのようなリスクを伴うのでしょうか?次に、ためこみ症を治療しないリスクについて解説します。

家がゴミ屋敷化する

ためこみ症を治療せずに放置してしまうと、部屋にモノが溢れていき、最終的にはゴミ屋敷化してしまいます。

第三者から見ると価値がないモノでも収集してしまいます。最悪の場合は、家の外までモノが溢れ返ってしまい、近隣住民に迷惑をかけてしまうかもしれません。

また、賞味期限切れの食品など捨てずにためこむと、悪臭が漂い害虫が湧いてしまいます。

生活に支障が出る

ためこみ症で不要な物を溜め込むと、リビングや寝室だけでなく廊下まで物が溢れ返ってしまいます。重度の症状になると、トイレや浴室まで物が溢れ返ってしまい、生活に支障が出てしまうため注意しなければいけません。

部屋のどこに何があるか把握できなくなり、足の踏み場もない状態で生活しづらくなるでしょう。また、部屋に物が溢れ返っていると、少しの火気でも火災が起きる可能性が高まるため気をつけてください。

人間関係に亀裂が生まれる

ためこみ症の人の住まいはゴミ屋敷化し、悪臭が漂い害虫が湧きます。そのため、近隣住民にまで悪影響を及ぼします。最悪の場合は、近隣住民からゴミ屋敷を片付けて欲しいと指摘を受けたり、訴訟を起こされたりするかもしれません。

また、部屋が片付けられないため、友人を招きにくく孤立していきます。

ためこむ症の人が家庭を持っている場合、不可解な行動に理解をしてもらえず、パートナーから離婚を突きつけられることも多いです。

ためこみ症の治療方法

ためこみ症の治療方法

ためこみ症の治療をしなければ大変な目に遭うことは理解して頂けたのではないでしょうか?ためこみ症は、どのように治療していけば良いのでしょうか?ここでは、ためこみ症の治療方法をご紹介します。

薬物療法

薬物療法は脳内の神経伝達物質に作用する錠剤を服用し、ためこみ症に影響をもたらす不安感や衝動性、こだわりの強さを和らげる治療方法です。

診療内科や精神科を受診して、医師から薬(抗うつ剤)を処方してもらいます。

認知行動療法

ためこみ症に焦点を合わせた認知行動療法を行うことで、症状が軽減することがあります。

例えば、ためこみ症の方が物を捨てられるようにルールを設けたり、新しい物を購入しないようにルールを設けたりして行動を変えていきます。

ためこみ症の人は、自分自身で物を捨てることができないため、医師が支援していくことが多いです。

カウンセリング

ためこみ症を改善していくためには、認知行動療法や薬物療法を取り入れながら、医師によるカウンセリングを受けることが大切です。なぜなら、ためこみ症の原因は心理的、身体的ストレスから起きることが多いためです。このようなストレスを取り除くことで、各療法が効果を発揮します。

ここでは、ためこみ症の治療方法をご紹介しましたが、その他の病気がゴミ屋敷の原因になっているかもしれません。

ゴミ屋敷の原因になる病気について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

ためこみ症の方向け部屋の片付け術

ためこみ症の方向け部屋の片付け術

ためこみ症の方でもトレーニングをすれば、汚部屋やゴミ屋敷化を防止できます。実際に、どのようなトレーニングを実施すれば良いのでしょうか?ここでは、ためこみ症の方向け部屋の片付け術をご紹介します。

モノを購入するときのルールを設ける

ためこみ症の方は、モノを購入するときのルールを設けておきましょう。例えば「お出かけのときに買い物リストを作成して、そこに書かれていない物は購入しない」と決めるなどが効果的です。

100円ショップなどの登場により、色々な物が気軽に購入できるようになってきました。そのため、ルールを設けないと衝動買いなどしてしまい、部屋に物が溢れ返ってしまうでしょう。そのため、ためこみ症の方は、モノを購入するときのルールを設けておくことをおすすめします。

モノを手放すときのルールを作る

ためこみ症の方は、モノに対する愛着心があるため、なかなか捨てることができません。

このような症状を改善するために、モノを捨てるタイミングをルール化しておきましょう。ルールを設けることで、「これは捨てるべきなのだろうか?」という迷いが晴れていきます。そのため、「ワンシーズン着用していない古着は処分する」などのルールを設けましょう

モノを仕分ける習慣を作る

ためこみ症は、必要な物と不要な物を区別するモノを仕分ける習慣を作ることで症状が緩和されていきます。そのため、モノを仕分ける習慣を作りましょう。

ためこみ症の人は優柔不断な性格をしているため、モノを仕分ける作業が苦痛に感じてしまうかもしれません。そのため、仕分けを終えたらスイーツを食べるなど、自分へのご褒美を与えるようにしましょう。

補足:部屋の片付けは専門業者の力を借りよう

ためこみ症で散らかった部屋を片付けたいと思ったら、片付け専門業者の力を借りましょう。定期的に部屋の片付けをしてもらえば、部屋がゴミ屋敷になることもありません。
精神疾患が原因で部屋が散らかっている場合、片付けられないと「自分はダメな人間なんだ」とナーバスになってしまう恐れがあります。このように落ちまないように、第三者の力を借りてでも定期的に部屋を片付けるようにしましょう。

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ためこみ症は、第三者が見ると価値のない物を溜め込んでいきます。

ためこみ症を放置してしまうと、家がゴミ屋敷になり火災や近隣住民トラブルが起きやすくなります。また、周囲から理解が得られないため、孤立しやすいです。このようなリスクがあるため、ためこみ症だと不安に感じたら治療を受けましょう。

ためこみ症を治療する上では、部屋をキレイにすることも欠かせません。この記事を読んで、ためこみ症を改善したいと思い、部屋の片付けをしたいと感じた方は「粗大ゴミ回収隊」までご相談ください。

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