2021年04月28日
住環境の変化や遺品整理などが原因で、仏壇の処分を検討する方が増えています。そして、多くの方は正しい手順で処分したいと思っているようです。しかし「宗派や決まりごとが分からない」「どこで処分したら良いの?」という方も多いでしょう。
そこで今回は、仏壇処分の基礎知識や順序、事前のチェック項目や目的に合った処分方法などを詳しくお伝えします。仏壇のことを知らない方でもスムーズに処分できるので、ぜひ参考に大切な仏壇を正しく処分しましょう。
記事の目次
仏壇には「亡くなった親族やご先祖様をお祀りするもの」や「仏様をお祀りする寺院を小型化した家庭内のお寺」という認識があります。中には、仏壇を通して亡くなった親族と対話をする方や、先代から引き継いだ歴史の長い仏壇を安置している方もいらっしゃるでしょう。
大切な思いのこもった仏壇だからこそ、きちんとした順序で供養したのちに処分したいと思われる方が多いです。まずは、仏壇を処分するまでの簡単な順序をお伝えします。
流れとしては、次のようにいくつかの確認をした後に処分の依頼をします。
以上のことを確認して依頼することで、スムーズに仏壇を処分することができます。確認事項の詳しい内容は「仏壇を正しく処分するための確認事項」にてお伝えします。
閉眼供養には手間と費用がかかるので、「本当に必要なの?」という方もいます。
まずは「開眼供養」と「閉眼供養」についてご説明します。
閉眼供養の相場はお布施という形で3万円〜10万円ほどが相場です。
開眼供養を行っている場合は故人の魂が宿っているので、処分する際は閉眼供養をするのが一般的です。しかし、日本には信教の自由があるので、無宗派の方や供養する気持ちを持っていれば問題ない、といった方は閉眼供養をせずに処分する方もいらっしゃいます。
どちらも1つの考え方なので、自分の胸に聞いてみて決断すると良いでしょう。もし、閉眼供養をせずに処分する、という方は、「目的に合った仏壇の処分方法と相場」にお進みください。
仏壇の処分は、自身のケースを当てはめて確認事項をチェックしていくことが大切です。確認せずに処分の依頼をしてしまうと、先方とのやりとりがスムーズにいかず、思うような形で処分できないこともあります。
仏壇を正しく処分したいという方は、まずは次の確認事項を順番にチェックしていきましょう。
上でお伝えした通り、開眼供養をしている場合は閉眼供養をします。しかし、開眼供養をしたのか分からないという方が多いです。そんなときは、菩提寺(先祖を供養するためのお寺)に確認してください。
もし、菩提寺が分からなければ、「親戚に聞いてみる」「思い当たるお寺などに問い合わせる」などで分かるかもしれません。
また、宗派が浄土真宗であれば「開眼供養=入仏法要(にゅうぶつほうよう)、閉眼供養=遷座法要(せんざほうよう)」と思想や呼び方が変わります。
供養はしたいけど仕方ない事情で仏壇を処分するケースもあります。そのような方は、処分の前に供養の方法を考えておきましょう。供養の方法によって手間や費用が変わるので、自分にあった方法を選べば無理なく供養を継続することができます。
主に、命日・お盆・お彼岸など定期的にお参りをして供養します。お墓が自宅から近い場合や、定期的にお墓参りを続けている方には自然に供養が継続できる方法です。
自宅で供養している場合、ついお墓参りがおろそかになることがあるので、お墓をきちんと守っていきたい方にもおすすめの方法です。
永代供養とは、親族に代わりお寺や霊園などにお墓や位牌を管理・供養してもらう方法です。供養してもらえる年数は寺院によって異なりますが、永久に供養してくれるわけではなく、最終的にはお焚き上げ(閉眼供養後に焼却)をします。
費用は位牌1つに3万円〜50万円と非常に幅広く、寺院によりさまざまです。供養の手間をかけることができないけど、「費用がかかっても供養したい」といった気持ちの方は、信頼している寺院での永代供養がもっとも安心感のある方法でしょう。
最後は位牌を自宅に残して供養する方法です。仏壇を閉眼供養する際に位牌も一緒に行うことが多いですが、位牌で供養を継続する場合は閉眼供養をせずに魂が宿ったままにしておきます。
供養の際には、目線より高い位置に位牌を祀るのが一般的です。また、厨子という仏壇のミニチュア版の入れ物などを使うと、位牌単体よりも厳かに祀ることができます。以上のように位牌での供養は、仏壇のスペースはとれないけれど、身近で供養していきたい方におすすめ方法です。
遺影・位牌・ご本尊も開眼供養をしているケースがあるので、扱いによっては閉眼供養の必要性がでてきます。ここでは、扱いによってどのような対応をしていけば良いかをお伝えします。
全て仏壇と一緒に処分するなら閉眼供養を同時にしましょう。後は、お焚き上げなり自分で処分するなりできます。また、仏具に関しては閉眼供養をせずに処分しても問題ありません。
物を保管したり、供養の継続などの手間をかけたくない方には一番シンプルな方法です。
閉眼供養をしても処分せずに自宅で保管する方もいます。過去を振り返る思い出の品として、大切に保管しておくことで供養になると考える方もいらっしゃいます。
保管の際は、白い布などに包んで保管するのが一般的です。最終的に不要になれば、お焚き上げや通常の方法で処分して問題ありません。
供養の方法が決まらず保留になってしまうこともあるでしょう。もし、永代供養に出すまで期間があるときは、「位牌のみ閉眼供養をせずに供養を継続」と「閉眼供養して保管後、永代供養に出す際に開眼供養をする」という選択肢があります。
途切れなく供養を継続したい方は、どちらかの方法を選ぶと良いでしょう。
【関連記事】
仏壇の処分はいくつかの方法があり、目的を明確にしておくと迷わず選択できます。それぞれの目的に合った方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
メリット
デメリット
法要などの際、定期的にお世話になる菩提寺に依頼するのがもっとも一般的です。閉眼供養やお焚き上げを同時にしてくれる寺院が多く、処分までの工程がシンプルです。もし、菩提寺がない場合には、同じ宗派の寺院に相談してみると良いでしょう。
重い仏壇を寺院まで運ぶ手間はかかりますが、付き合いのある信頼した住職がいる菩提寺での処分が一番安心して任せられる方法といえます。また、費用は「お布施」という形なので、金額がはっきりとは決まっておらず、1万円〜10万円と幅広い相場となっています。自分で決めずらい場合は寺院に相談してみましょう。
メリット
デメリット
仏壇を買い替える際に仏壇店に処分を依頼すると、下取りという形で引き取ってくれるので非常に便利です。引取りだけでも依頼できますが、閉眼供養や運搬費用などで金額が変わり、2万円〜8万円ほどと菩提寺での処分と同じくらい必要です。
菩提寺や処分をお願いできるお寺が見つからない方や、処分する仏壇を購入したお店が分かる場合は、費用はかかりますが閉眼供養までしてくれる仏壇店に依頼するのが安心でしょう。
メリット
デメリット
中には取り扱いできない自治体もあるので問い合わせ必須ですが、粗大ごみとして処分もできます。タンスなどの家具と同じ扱いなので、サイズによりますが500円〜3,000円程度で安価に処分できます。また、細かく解体できれば通常のゴミとしてだせるので、費用がかかりません。
注意事項として「必要であれば閉眼供養をしておく」「仏具などは予め仏壇から出しておく」「親族や周囲に見られるとトラブルになる可能性がある」という点に注意しましょう。処分費用自体は格安ですが、閉眼供養を別に依頼すると結局費用がかかるので、注意事項と合わせて考えるとそれ程お得とは言い切れない方法です。
メリット
デメリット
仏壇の処分を検討する方は、その他の不用品と一緒に処分するケースが多いです。専門業者によるアンケート調査では「仏壇を処分する方の7割が仏壇の管理を継続しない」つまり、買い替えをしないという結果になっています。
調査内容:仏壇処分をしたことがある人を対象にした意識調査(リセット愛知)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年11月5日~11月10日
調査対象:仏壇の処分を検討している20代〜60代の男女120名(男性58名、女性62名)
https://newscast.jp/news/0282526
また、多くの場合は次のような事情で他の不用品や遺品と一緒に処分しています。
こういったケースでは、不用品回収業者の積載プランなどを利用すると、他の不用品と一緒に処分してくれるので手間がかかりません。予め自宅で閉眼供養だけ済ませておいて一気に片付けてしまえば、費用も安く、仏壇を運ぶ作業や別に手続きをしなくて良いのでとても楽に処分できます。
もし、仏壇だけを処分するのであれば、サイズによって異なりますが5,000円〜10,000円程になります。「他にも不用品がある」「回収に来て欲しい」「ハウスクリーニングも同時に依頼したい」といった方にはメリットの多い方法です。
粗大ゴミ回収隊は、2020年8月に行われた日本トレンドリサーチのインターネット調査において「一人暮らしの女性におすすめのゴミ回収業者」「部屋の片付け代行顧客満足度」「ゴミ屋敷の清掃が得意な粗大ごみ回収業者」の3部門全てでNO.1を獲得した高い信頼性が特徴の回収業者です。また、大切な仏壇の処分も適切に行うことができます。ここからは、粗大ゴミ回収隊を利用するメリットをお伝えしていきます。
作業品質の低い業者は不用品の扱いが雑なことが多いです。特に仏壇のような思い出のつまったものは、処分するにしても大切に扱ってほしいものです。その点、粗大ごみ回収隊は作業・礼儀作法の訓練を受けたスタッフが高い技術をもって作業にあたります。
そのため、丁寧で素早い作業により最短で回収可能です。連携の取れた的確な作業で、気持ちよく仏壇とのお別れができます。
遠い親類の遺品整理や仕事を調整しての引越しなどでは、柔軟なスケジュール対応をしてくれる業者でないと予定が立てづらいです。粗大ゴミ回収隊では「即日対応で最短25分の現地到着」を実現しています。また、作業員や保有トラック数が多く、極力都合のよい日時に対応できるよう調整できるのがメリットです。
依頼できる日時が限定されている方や、急なお休みに依頼したい方はぜひご相談ください。
仏壇以外の不用品も処分するなら粗大ゴミ回収隊の「のせ放題プラン」が圧倒的な格安費用で回収できます。しかも、次の費用を含んだ料金です。
さらに、ゴミの量に適したトラックを4つのサイズから選ぶことができます。
車両サイズ | 粗大ゴミ回収隊 | 料金相場 |
軽トラック(1K) | 9,800円 | 28.500円 |
1.5tトラック(1DK) | 34,800円 | 50,000円 |
2tトラック(2DK) | 54,800円 | 64,000円 |
4tトラック(3DK) | 80,000円 | 90,000円 |
このように、相場より随分と安く利用できます。どのサイズを選べ良いか分からない方はお気軽にお問い合わせ下さい。
今回は、仏壇の基礎知識や処分前のチェック項目、目的に合った処分方法をお伝えしました。仏壇の処分は「供養はしたいけど仕方なく処分する」という方や「きちんとした手順を踏んで処分したい」と思っている方がほとんどです。ぜひ今回の情報を参考に、納得のいく手順と自分に合った処分方法を見つけてください。
Copyright © sodaigomi-kaishutai All rights reserved.