川崎市宮前区

川崎市で処分できない粗大ごみの具体的な品目について

川崎市において、遺品整理やゴミ屋敷の片付け、不用品処分の際に注意が必要な「粗大ごみ」として扱えない品目があります。これらは市の収集対象外となるため、処理方法を別途検討する必要があります。ここでは、自治体で処分できない具体的なごみの品目についてわかりやすくまとめました。

1. 重量や大きさが極めて大きいもの

川崎市では、重量が100kg以上あるごみや長さが2メートルを超える長尺物は「処理困難物」に分類され、市が設ける粗大ごみの回収対象外となっています。例えば、大型家具の一部や特注品のような非常に重いもの、高さや長さが2メートルを超える什器などは収集できません。重量・サイズの大きい不用品の処理は専門業者への依頼が必要です。

2. 事業活動で発生したごみ

法人や商業施設、店舗、工場などの事業系活動で生じる粗大ごみは、一般家庭から出るものとは別扱いとなり、市の家庭用粗大ごみ収集サービスでは回収できません。事業系ごみの回収は、それぞれの業種に応じた許可業者に依頼する必要があります。

3. パソコン本体

パソコンは家電リサイクル法の対象ではないものの、川崎市の粗大ごみ収集では取り扱いがありません。不要になったパソコンは専門のリサイクル業者やメーカーの回収サービスを利用しましょう。これにより、安全かつ適正な処分が可能です。

4. 自動二輪車（原動機付き自転車を含む）

バイクや原動機付き自転車は、粗大ごみとして市の収集対象外です。運輸支局やバイク販売店、引取業者などが行う専門的な処理方法を利用しなければなりません。適切な処理をしないと違法とみなされる場合もあるため注意が必要です。

5. 家電リサイクル法対象の四品目

エアコン、テレビ（液晶・プラズマ含む）、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機（衣類乾燥機を含む）などの「家電4品目」は、家電リサイクル法に基づき市の粗大ごみ収集では処分できません。これらの家電は、リサイクル料金を負担し、家電販売店やリサイクル受付窓口に持ち込むか、引き取りを依頼する方法があります。

ただし、家電リサイクル法の対象にならない同種の製品については、市の収集が可能な場合もあります。具体的には製造メーカーや市の案内を確認するとよいでしょう。

充電式電池（リチウムイオン電池等）の取り扱いについて

2024年11月より、30cm以上の長さがあるリチウムイオン電池等の充電式電池は、粗大ごみとして出す場合に電話申し込みが必要となりました。一部の内蔵電池はインターネットで申込みが可能ですが、対象製品によって方法が分かれます。

また、「JBRC回収対象製品」に該当する電池は、指定の協力店舗や生活環境事業所で無料回収を行っています。これらは持ち込み回収となるため、収集依頼前に該当品かどうかの確認をおすすめします。

違法な不用品回収業者にご注意ください

遺品整理や大量の不用品を処分する際、違法な不用品回収業者に依頼するとトラブルにつながる危険があります。料金を不当に請求されたり、不法投棄をされたりするケースが報告されています。必ず認可を受けた信頼できる業者を利用し、市の情報や相談窓口を活用してください。

まとめ

川崎市の粗大ごみ収集で処分できない具体的な品目は、次の通りです。

• 100kg以上の重量物や2mを超える大型物（処理困難物）
• 事業活動に伴う粗大ごみ
• パソコン本体
• 自動二輪車（原動機付き自転車含む）
• 家電リサイクル法の対象品目（エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機など）
• 大型充電式電池（３０cm以上のリチウムイオン電池）※一部除く

これらの品目は市の通常の粗大ごみ収集サービスの対象外のため、専門の回収業者やリサイクル窓口を通じて適切に処分する必要があります。ご自身での処理が難しい場合は、自治体の窓口や認可業者に相談されることをおすすめします。