一軒家の解体費用は、ただ「建物を壊す」だけではなく、さまざまな工程と費用項目が含まれています。

解体費用の内訳は以下の通りです。

• 解体工事費
  建物の構造（木造・鉄骨造・RC造など）によって異なり、最も基本的な費用。重機の使用や人件費もここに含まれます。
• 廃材の処分費
  解体によって出た木材、コンクリート、金属、プラスチックなどの廃材を分別・処分するための費用。産業廃棄物扱いのため適正処理が必要。
• 養生費
  近隣にホコリや騒音が飛散しないようにするシートの設置や囲いなどの費用。住宅密集地では特に必要。
• 重機・車両費
  解体用重機、搬出用トラックなどの使用にかかる費用。
• 届出・手続き費用
  建設リサイクル法に基づく届出や、建物滅失登記などの手続き代行料。
• アスベスト調査・除去費
  築年数の古い住宅ではアスベストが含まれている可能性があり、その調査や除去が必要な場合は別途高額になる。
• 整地費用
  解体後の土地を平らに整地するための費用。売却や建て替えを前提とする場合は重要。
• 付帯物の撤去費
  塀・門・庭石・物置・樹木・井戸・浄化槽など、建物以外の構造物を撤去する場合の費用。
• 仮設工事費
  仮設トイレや仮設電源などの設置費。

不用品の処分を合わせて依頼する場合は、別途以下が加算されます。

• 不用品回収費
  家具・家電・生活用品など、建物の中に残されたものを仕分け・搬出・処分する費用。分別・運搬・処理の手間がかかるため、量が多いほど費用が増えます。
• 仕分け・分別作業費
  中身のある棚や押入れなどを開けて仕分け作業が発生する場合、人件費として別途加算されることがあります。
• リサイクル対象品目の処分費
  冷蔵庫・テレビ・エアコン・洗濯機などは「家電リサイクル法」の対象で、個別にリサイクル料金＋収集運搬費がかかります。
• 危険物・特殊廃棄物の処分費
  消火器・バッテリー・塗料・医療器具などがあると、特別な処分が必要で追加費用がかかります。