消火器を処分する5つの方法を解説|費用や処分する際の注意点も紹介
2021年04月19日



消火器は耐用年数があり定期的に買い換えが必要。劣化した消火器を放置するのはとても危険です。しかし「処分方法が分からない」「消火器を持ち運ぶのは面倒」というお悩みをよく耳にします。
そこで今回は、消火器の処分方法や費用、不用品回収業者で処分するメリットや処分する際の注意点を詳しくお伝えします。安全性・費用・手間などを比較して、目的に合った処分方法を見つける参考にしてください。
記事の目次
消火器の処分方法とは?
自宅や会社で古くなった消火器があり、処分の仕方が分からず困っている方も多いでしょう。消火器は、通常の粗大ゴミや燃えないごみのように処分できません。
廃棄物処理法にも基づいて適切に処分する必要があります。ここでは、消火器の処分方法を5つお伝えしますので参考にしてください。
特定窓口に依頼する
特定窓口とは「消火器の販売代理店」「防災・防犯事業者」にある窓口のことで、全国に約5,200ヶ所あり、連絡して回収依頼をします。その際、特定窓口や指定取引所・消火器リサイクル推進センターから購入できる「リサイクルシール」を購入・貼り付ける必要があります。(2010年以降に製造された消火器はリサイクルシールが貼り付けられています)
また、窓口によって引き取り可能や持ち込みだけのところがあるので、確認しておきましょう。
指定引取場所に持ち込む
指定引取場所は、リサイクルシールを貼り付けて持ち込むことで消火器を処分してくれます。特定窓口より費用が安いのが特徴。しかし、「消火器メーカー営業者」や「廃棄物処理業者」が行っているので、全国に約210ヶ所しかありません。そのため、近所になくて利用できない場合もあります。
また、引取にはきてくれないので、重い消火器を自分で持ち込まないといけません。
消火器リサイクル推進センターのゆうパック回収を利用する
自宅からゆうパックで郵送できる便利なサービスもあります。手順は次のとおり。
- 回収の申込み
- センターよりゆうパック伝票や回収箱が到着
- 梱包作業
- 引取回収または持ち込み発送
以上のような手順になります。注意点として、申込み後はすぐに回収箱などの手配が始まるので、キャンセルや変更ができない点・6,270円(税込)と他の処分方法より費用が高い点です。
不用品回収業者に依頼する
最も手間のかからない方法が、不用品回収業者に依頼する方法です。なぜなら「電話予約をすれば希望の日時で回収にきてくれる」「リサイクルシールを購入する必要がない」からです。消火器の種類やサイズを問わず回収してくれます。
また、消火器以外の不用品や買取をして欲しい家電などがあれば同時に処分が可能。買取サービスにより、消火器の処分費用がまるまる浮くこともあります。このように、時短や自宅の不用品整理のきっかけになるのが不用品回収業者を利用するメリットです。
注意点としては、悪徳業者の存在に気をつけることです。古物商許可証もしくは産業廃棄物運搬業の許可を得ているか確認したり、ホームページで料金や評判を確認したりなどのリサーチをして依頼しましょう。
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コメリ・ナフコなどのホームセンターで買い換える
コメリ・ナフコだけでなく、ホームセンターで消火器を購入すると無料で処分してくれるサービスを行っていることがあります。処分したいだけの方には利用できないサービスですが、買い替えたい方は無料で処分できるので、とてもお得な方法です。
注意点として「引取をしていない場合もある」「損傷がひどいと引き取ってくれない可能性もある」といった点です。買い替えたい方は、近くのホームセンターに問い合わせてみましょう。
【処分方法別】消火器の処分費用
費用は処分方法によって変わります。大きな差額はありませんが、費用と利便性、目的を考慮して自分にあった処分方法を選べば満足のいく結果が得られるでしょう。ここでは、3つの処分方法の費用をお伝えします。
特定窓口での処分費用
特定窓口では、回収か持ち込みかで料金が変わります。共通の費用は「保管費」「リサイクルシールが付いていない場合はシール購入費用」です。
リサイクルシールの料金は「特定窓口・指定引取場所ではオープン価格なので問い合わせが必要(500円〜1,000円程度)」「消火器リサイクル推進センターは小型用リサイクルシール1枚600円+送料・代引き手数料」で購入できます。以上を踏まえた料金は次のとおりです。
- 持ち込みの場合:合計1,500円前後
- 回収依頼の場合:合計2,000円〜3,000円前後
このように、リサイクルシール代金を含めると他の方法より安いとはいえません。
指定引取所での処分費用
指定引取場所では、リサイクルシールを貼り付けて持ち込むと、保管費などの追加費用を取られません。リサイクルシールが付いていると無料で引き取ってくれます。そのため、料金は最大でもリサイクルシール代の500円〜1,000円程度です。
難点は「指定引取場所の数が少ない」「消火器を自分で持ち込まないといけない」という、処分の手間がかかるところです。
不用品回収業者での処分費用
不用品回収業者の場合、リサイクルシールを購入する必要がありません。そのため、回収費用の「2,000円〜3,000円」だけで、特定窓口とさほど変わりません。
また、電話一本で好きな日時に引き取りにきてくれるので、忙しい方にピッタリです。即日対応できる業者なら予定が空いた当日でも気軽に依頼できます。
さらに、他の不用品とまとめて処分する場合、積載プランを利用すれば、消火器自体が小さいため回収費用が相対的にお得になります。「できるだけ手間をかけたくない」「他の不用品と一緒に処分したい」といった方に最適です。
不用品回収業者で消化器を処分するメリット
ここまで消化器の処分方法や処分費用を紹介してきました。ここからは、一押しの処分方法である「不用品回収業者」で消化器を処分するメリットを解説します。
- 「料金より手間の少なさ優先」
- 「消化器を扱うのが怖く、安全に処分したい」
という方には特にメリットがあるので、ぜひ参考にしてください。
他で処分できない消化器・関連用品も回収できる
消化器リサイクル推進センターなどでは「処分できる消化器」「処分できない消化器」が存在します。もし、処分したい消化器が「外国製」であったり、「エアゾール式消化具」「火災感知器」などの関連用品であれば処分できません。
一方、不用品回収業者であれば消化器の種類や関連用品に関わらず「全て処分可能」です。また、その他の不用品も同時に処分すると、お得に一括処分できます。このように、消化器 だけでなく幅広い不用品を回収できるところが不用品回収業者のメリットです。
古い消化器でも安全に処分できる
指定引取場所や消化器リサイクル推進センターで処分する場合、消化器を自分で動かす必要があります。処分する消化器は古く長期間放置しているものが多く、爆発や誤噴射の恐れがあります。
特に「消化器を扱ったことがない」「サビやヘコミなどの損傷が激しい」という状態で消化器を扱うのは大変危険です。そんなときでも、不用品回収業者は保管している場所から動かす必要がありません。自宅や倉庫内であろうとスタッフが搬出してくれるため安心して処分できます。
スタッフが運搬してくれるので量が多くても安心
自宅の他に、大型店舗や事務所などで大量の消化器を処分するケースもあります。消化器は重さが「2.5kg〜10kg程度」のものが一般的。数が多いと運搬に時間や労力が必要です。
その点、不用品回収業者に依頼すれば、全ての消化器を運搬してくれます。すると、その分の人員を割く必要がないため費用対効果が高く、時間のない方におすすめの処分方法といえます。
他の処分方法と比べて手間が少ない
不用品回収業者のメリットは圧倒的な手間の少なさです。たとえば、特定窓口での処分は以下のような手続きが必要です。
- 処分できる特定窓口のリサーチ
- 回収予約、引取り可能か確認
- リサイクルシールの購入・貼り付け
- 必要であれば窓口まで運搬
以上のように、窓口によって運搬の必要があったりリサイクルシールを購入したりなど、消化器一つの処分に多くの手間がかかります。その点、不用品回収業者は電話やメールで予約をして当日自宅で待つだけなので、手間なく処分できるところがメリットです。
消火器を処分するときの注意点
「消火器を落としてケガをした」「誤噴射して目に入った」など、消火器は扱い方を間違えばケガをする原因にもなります。特に、処分するような古い消火器は危険なことが多いです。ここからは、消火器処分の注意点を5つお伝えします。
消火器の品目を確認
消火器具であれば何でも処分してくれるわけではありません。廃消火器リサイクルシステムは、国内メーカーが製造した消火器のみを対象にしています。また「エアゾール式消火具」や「外国製消火器」は処分できません。他には「感知器・受信機・消防ホース・消火弾」なども対象外です。
エアゾール式消火具を処分するには、地方自治体のルールどおりにスプレー缶として処分します。その際、中身の薬剤は出し切って処分してください。
消火器を処分する際は、まず初めに品目を確認しましょう。
安全栓の確認をする
安全栓は誤噴射を防ぐための装置です。これが付いていなかったり正しくセットされていなかったりすると、運搬中に誤噴射をしてトラブルになることが考えられます。
運び出す前に、ストッパーの正しいセットや、安全栓が無い場合はストッパーをテープでしっかりと固定して処分してください。また、中身が漏れているときは袋に入れて運び出しをすると良いでしょう。
腐食やサビのひどい消火器は丁寧に扱う
消火器は長い間放置されていたり、屋外で水に濡れて放置されたりしている場合があります。そのため、腐食やサビなどでダメージがあり強度が落ちていることも。雑に扱って破裂すると大変危険です。
もし、耐用年数がすぎている消火器や、ダメージの大きい消火器を処分するときは、慎重に扱うようにしましょう。
空でなくても回収可能なので無理に放出しない
消火器は中身を出し切って処分しないといけない、と思っている方もいらっしゃいます。しかし、消火器はスプレー缶のように中身を出し切る必要はありません。消火作業以外での噴射はとても危険なので、処分の際は中身はそのままで処分するようにしましょう。
消防署では基本引き取ってくれない
消火器といえば、消防署をイメージする方も多いでしょうが、基本的には消防署での引取は行っていません。もし訪ねても、消火器取扱店を教えてはくれるかもしれませんが、引取はしてくれないことが多いので、持ち込まないようにしましょう。
消火器の処分はメリット多数の粗大ゴミ回収隊におまかせ

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忙しい方や手間をかけたくない方には粗大ゴミ回収隊の利用をおすすめします。出張費や見積もり・キャンセル無料なので、気軽にお問い合わせいただけます。消火器以外の不用品・粗大ゴミの処分や買取も行っているので、さまざまなニーズにお答えできます。
ここからは、そんな粗大ゴミ回収隊に消火器処分を依頼するメリットをお伝えします。
思い立ったらすぐに処分できる即日対応
消火器を処分したいと思っても、リサイクルシールを貼ったり窓口に持ち込んだりと手間がかかり、なかなか行動に移せません。特定窓口に回収を依頼しても思った日時に回収にきてくれるとは限りません。
粗大ゴミ回収隊は即日対応を行っており、最短25分で現地に到着することができます。東京都・神奈川・埼玉・千葉の対応エリアでスタッフが巡回しているため、ご連絡いただいてから素早い対応が可能です。「今日中に処分したい」「この日にどうしても回収して欲しい」といった方は、粗大ゴミ回収隊まで御相談ください。
消火器以外の不用品もまとめて処分できる
消火器の処分をきっかけに、他にも不用品がないか探してみると意外と出てくるかもしれません。不用品はまとめて処分した方がお得になることが多く、粗大ゴミ回収隊の最安のせ放題プラン「軽トラック目安のSパック」なら「9,800円」で処分することができます。また、のせ放題プランをご利用になれば次の項目も料金に含まれます。
- 車両代
- 出張費
- 梱包費
- 搬出作業日
- 階段料金(2階まで)
- スタッフ追加(2名まで)
さらに、ゴミの量によってトラックのサイズを4種類からお選びいただけますので、ぜひ無料見積りをご利用ください。
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電話一本で手間をかけずに安全・簡単処分
粗大ゴミ回収隊は、空いた時間で予約の連絡をするだけでご自宅まで回収に伺います。その際に、処分する消火器や不用品をまとめたり、整理したりする必要はありません。ご予約後、ご自宅でお待ちいただくだけです。
また、自分で持ち運ぶ必要がないので、劣化した消火器での破裂事故などなく安全に処分することができます。このように、「手間なく安全・簡単に処分」をご希望の方は、自信を持って粗大ゴミ回収隊をおすすめします。
消火器を処分する5つの方法まとめ
今回は、消火器を処分する5つの方法や処分費用・処分する際の注意点、粗大ゴミ回収隊で消火器を処分するメリットをお伝えしました。リサイクルシールの有無や、かける手間によって最適な処分方法が変わることがお分かりになったと思います。
また、消火器の破裂での死傷事故なども過去に事例があるので、ご紹介した情報を参考に、安全を確保した上で自分に合った方法で消火器を処分しましょう。